VMDを明確にした展開図事例
店舗にとって、平面図もさることながら展開図重要な役割を担います。
それは描き進んでいくと分かる事があります。私的には「だんだん見えてきた!」って感じる事です。そういう時に喜びを感じます。
これについては、申し訳ないですが作図に携わっている人しかわからない事です。
展開図を書くのが苦手だというスタッフが過去にいましたが、何が嫌かと聞くと、結局のところ厄介で邪魔くさいと帰ってきました。
これでは成り立たないと、よく説教しましたものですが、今回は私が、店舗にとって不可欠なVMDを意識しながら描いた展開図を見て頂きます。
すっきりはしているが面白味のない展開図
今回は、先回の続きで《店舗図面集/紳士服_001》の展開図をお見せしています。説明の前に展開指示図を入れておきますので、展開方向を確認しながら、見ていってください。
赤色でマーキングした箇所は、什器の展開図指示ですので、勘ちがいしないでください。ご容赦を!
展開方向は、Ⓐ〜Ⓗ で指示していますので、一度読み取ってください。
さて、スーツショップならではの展開図となってますが、ハッキリ言って壁面はちょっと味気ないと感じませんか?
まぁ、商品が商品なのでどうしようも無いのです!
商品とのバランスを考えれば、当たりまでありこれが過去からの売り場づくりになって要るようです。進化が感じられません。
しかし、百貨店では無くてはならない売り場なのです。見た目も整然とした空間で『落ち着き、重厚』名ムードが良いのです。
また、壁面の売上げが一番だと聞きますので、ここはやはりボリューム感が必要でしょう。しかし、商品ばかりで売り場に飽きを感じます。
出来るなら、この長ったらしい壁面中央にディスプレーを設けるべきでした。じっくり見れば、あなたも気づきます。
救えるのは、展開図2段目のエリアです。ここは、スーツの関連商品を展示するエリアで有り雑貨小物も展開できるので売り場に変化が出て言い空間になってます。
それでは、もう1枚にの展開図に進みます。
Ⓕ〜Ⓗ の展開図tなりますが、こちらは店舗のファサードエリアになるので、かなりVMDを意識しました。特にポイントとなるのは、展開図2段目のフォーカルポイントです。
ここでメインの売り場であり、見せ場になるのは、H展開でしょう。
ここには、この店舗の集約されたディスプレーを施します。これによって、お客様へのアプローチが明確になり、来店の期待が高まります。
壁面は、たしかに重たい雰囲気ですが、ファサードはしっかりVMDを明確にしたいですね。
図面は、かなり前の作図になりますが、今現在でもこの手法を活かしている店舗は多く、今回の展開図はそのお手本のような事例です。
なんせ、スーツショップって未だに、暗く、重く、店員はおっさんばかりというイメージは拭えません。しかし、店舗によっては明るめの素材をうまく使っている店舗も、最近では少なくありません。
というより、この業態はひょっとしたら売り場面積の減少ともなり得ると考えます。
寂しい話ではありますが、今後は期待薄でしょう。
しかし、今回の作図事例をアレンジすれば、スーツショップだけでは無く、その他の業態で確実に使うことが出来ます。
一度、チャレンジしてみましょう。以上!
作図の進め方
作図の進め方というより、描き方ですね。
経験者ならお分かりのように、まず全体像を書きます。それから寸法表記、最後に仕上げの文字を入れて終わります。
気をつけなければいけないのが、『レイヤー』の分け方をしっかりしておく事が肝心です。中には、ひとつのレーヤーに、展開図、寸法表記、仕上げの文字すべてが入っているのをよく見ますが、こういったことだけは、やめてください。
修正等が発生したら、もう大変です。必ずcあdに慣れた人に確認してを依頼して下さい。仮にそういった人がいなければ、私がお教えします。(お問い合わせで、メール下さい)
まとめ
今回の店舗事例 《店舗図面集/紳士服_001》展開図とその関連事例は如何でした?
図面の描き方、進め方などは展開図自体がシンプルだったので、レイヤーも4つ作れば十分です。ですから、この程度の図面レベルは早めにマスターする事をお勧めします。
応援お願い致します!最後に、展開図2枚目(ファサード)にコメントしておきます。
注意点を付け加えるとすれば、売場のMD、すなわち商品だけをただ展示、陳列している売場は、お客様にとって魅力がありませんよね。
なぜなら「売らんが為」というメッセージが、店から滲み出るからです。 やはりここでは、しっかりライフスタイル、着装感を演出して売場にもっと彩りを添えることが大切だと感じます。
F,G展開図
前面に壁面が覆います。間延びしないように演出小物を配置してください。 先ほどの「男の小物」です。例えば、 その売場にあった「アート」 「ブリキのおもちゃ」等々。H展開図
ここは店頭です。 思い切った演出で目を引きつけるVMDをほどこします。
ここがしょぼくれていたらお客さんは入らないし、近づいてもくれません。 什器の高さのバランスも良く吟味してください。下部に見えるH展開図に配置されている、テーブル什器やアクセサリー類を入れるガラスショーケースもバリエーションのひとつとして配置しています。
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