ニッチ什器の裏にあるストックと、そこに取り付けられた引き戸。
そして、店内奥中央にあるストックの建具とフィッティングルームの開口についての投稿になります。
このショップのフィッティングルームへの出入り口は建具ではありませんが、ひとつにまとめさせていただきました。
ストックルーム内の姿図と引き戸の断面図
このストックは、バックヤードスペースなので意匠的なものはありません。
ストック機能として、棚とハンガーを直付けスリットで取り付けていれば特に問題はないですね。
ただ、壁が天井まで立ち上がっていません。
ですので、どこかで補強材を天井まで伸ばして固定させた方が安全です。
引き戸の開閉によって、壁が多少揺れる恐れもあります。
意匠的に問題がなければ、ニッチ背面壁の両側に2本ほしいところです。
引き戸の左手には、ミラーが取り付けられています。ミラー取付の部分詳細図を添付します。
この図面を見て思うことは、引き戸は別に建具図とし表現した方が図面としてより分かりやすいですね。
他の図面と一緒に表現することは、あまりお勧めできません。
フィッティングルームのカーテン部とストックルーム建具の断面図
フィッティングルームの、カーテンとストックルーム建具の外観図です。
こちらも上記と同じで、図面的には詳細図と建具図とで分けて作図した方がより分かりやすいでしょう。
ちょっと詰め込み過ぎで、FRの開口部分は特に見難いですね。
このFRのカーテンは、2つある開口を1本のレールで開け閉めします。
そのため、間仕切り壁を貫通します。
開口部には亜鉛メッキのフラットバーを取り付けていますが、カーテンと間仕切り見付けのかぶり具合が少なく、隙間がでる恐れがありますね。
間仕切り壁が9cm程度なので、カーテンとかぶるのは約4cmぐらしかありません。
中で試着するお客様にとって、隙間があると落ち着かない物です。
対処策の一つとしては、まずカーテンレールをそれぞれ独立させます。
そして、間仕切り部分で90度まげてFR奥へ10cm程伸ばす事でそれぞれ隙間なくしめる事が出来ます。
もちろん、間仕切り壁の貫通開口はなくします。
このショップは、レディースウェアを扱う店舗です。
試着するお客様は女性ですので、特に気を配らなくてはならないポイントです。
断面図の部分詳細も載せておきます。
続いて図面右側に描かれた、ストックルーム入り口の建具です。
壁面の、ケイカル板とモルタル仕上げの意匠と同じにしています。
ただ建具の開閉時の衝撃を考えると、モルタルではクラックが入ってしまいます。
その為、木工の白ラッカー塗装ベースにアルミ色シートを貼って、見た目の統一を図っています。
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