先月にシンプルな空間で商品が際立つバッグショップ〈環境図〉をお届けしましたが、それに関連する作図資料がやっと見つかりました。
先回に引き続き、図面事例をご紹介します。今回は、造作図と什器図です。
尚、先回の作図集も確認しておいてください。
⇒ シンプルな空間で商品が際立つバッグショップ〈環境図〉
ショーケースで壁面にアクセントとなった事例
壁面造作什器とその断面詳細図です。
オープン棚はいたってシンプルな造りですが、バッグだけにこの程度の什器構成で十分だと確信します。
壁面に埋め込んだショーケースらしきものは、このショップではちょっと高価な商品を展示出来るように設置しています。
ショーケース部の、断面図を拡大しました。
ショーケース内にダウンライトなどを使い、他の壁面と差別出来るのでアクセント効果があり目をひく効果が生まれますね。
うまい手法です。
どちらの売場でも壁面の単調さだけは、お客様に嫌われます。
お客様を驚かすようなしぐさなどは、とても大切なことなので、しっかり理解をして下さい。
オペレーションエリアの外観図とレジ台詳細図
この作図は、オペーレーションエリアを描いたものです。
ここで主役を担うのは、やはりレジ台でしょう。レジバックにはショップのイメージを現す、バックパネルを配置しています。
尚、ここではデッドスペースをうまく活用しています。
図面の左上、赤の破線で囲った部分です。B立面図も、合わせてごらんください。
ここに本部から送られてくる、情報を管理するためにPCとモニターを配置しています。端末だけでしたら、この小さなスペースで十分でしょう。
次の図面は、機能側の立面図と、その断面図になります。
レジ台には、いつもお話ししているようにいろいろな機能があります。これはショップによって異なりますので、ショップ形態を良くご理解して下さい。
中央什器の姿図と断面図2種
バッグショップにも、それに付随した小物商品があります。ウォレットやパスケースなどですね。
この図面は、それらを陳列する什器です。
什器の腰トップには、ショーケースも設置されています。高価な商品もありますので、鍵も取り付けておきました。
この什器には照明器具が取り付けてはいませんが、天井からの照明で十分と判断されたのでしょう。
全体的にバランスが取れた素晴らしい什器です。
欲をいうならば、什器エンドに何らかの工夫があれば、もう完璧ですね!
では、もうひとつの中央什器をご紹介しましょう。
こちらは、先にご紹介したものより背が高い什器になっています。
このショップの、主商品のバッグ関連を展示するのでしょう。
機能的には、ダボ用のスリットを加工したスチールフレームで構成されています。ちょっと不安な気がしますが、商品を展示した時点の自重で自立するでしょう。
尚、エンド部にミラーパネルを取り付けることで、お客様への気配りを感じます。
什器の形状は、シンプルで威圧感のないものです。
こちらも素晴らしい什器と感じます。
ディスプレイで見せ場をつくるビッグテーブル
この什器は、サイズも大きくてこのショップのメインとなる什器ですね。バッグショップらしい什器でもあります。
また、シンプルな作りなので商品が見やすいことも、購買意欲を助長しますね。
仕上げ素材も同一の化粧板を使わず、変化を持たせるための工夫も成されています。
同一カラーではなく、アクセントに他の化粧板を用いてる手法です。
なかなかの出来ですね。
このショップのデザイナーさんは、かなりのセンスの持ち主ですね!いい勉強になります。
さて、この記事をもってこのショップの作図事例は終了です。
良いヒントがあれば、どんどん自分のものにいてください。そして、良い店舗デザイナーになってください。
最後まで見ていただいてありがとうございました。
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