今回ご紹介するのは、日本を代表する一流ブランドのメンズスーツショップ事例です。代表と言っても、かなり以前のような気もします。私も1着持ってましたから。(笑)
主な出店先は百貨店が多かったと感じます。スーツを着る男性のほとんどに認知されたブランドでした。その中で、今回は38坪ほどあるちょっと広めの店舗です。
整った平面計画は納得です!
壁面を背負って三方をオープンした店舗です。
環境柱はあれど顧客の導入には、問題はなく大変に効率が良い店舗計画だと感じます。
これなら、回遊性も高く滞在時間も期待できます。
そして、柱巻きの使い方も若干の不備はありますが、通路面からのアプローチには納得です。
右から二本目の変形柱の仕上げかあも動きがって興味が湧きます。
ただ、レイアウトされている什器は、ほとんどが同仕様なので変化がないのが辛いところです。
しかし、インパクトのあるカラーリングを施すあたりは感心です。
嬉しいのが、フィッティングルームの数ですね!やはりスーツ売り場にはこれだけの数は必要と感じます。
以下電気図も載せておきますので、参考にしてください。
インパクトカラーで売り場の変化を考えた展開計画
まず、上のキープランの展開指示図を見て以下のそれぞれの展開図を読み取ってください。時間をかけてゆっくり進めてください。
展開図は5面表現されていますが、シンプルな店舗なのでこの程度で十分です。
そして、什器形状変化が無く一部を除いて、同じ什器が並んでいます。
そのほとんどが自立什器です。什器に必要なVMDは什器ごとのパーツで変化を付けます。
なぜなら、当時の百貨店では、施工らしい施工は出来ませんせした。工事期間が圧倒的に少なかった。
大規模な改修工事以外はほとんどありません。
ですから、このような事例での工事は、せいぜい一日か二日程度で仕上げます。
時間の無い施工期間ですから、什器は工場で製作。そして、納品して現場で組み立て、調整して竣工となります。
現代のように大がかりの施工は出来ない頃だったのです。
この頃の店舗の特徴は、柱を利用することでした。
今でもたまに見受けられますが、スーパーなどのアパレルショップなどは、VMDなどは考えずにとにかく商品を山積みって感じましたね!それが、いつからか前述の特長は一部を除き無くなり出しましたね。
やはりVMDを明確にして、商品を丁寧に売っていく姿勢が、正解だと気付いたような気もします。
イメージスケッチ
以下は、CADで作成したスケッチですが、平面図と展開図をすでに見ていただいたので、理解は早いと感じます。素人さんには喜ばれます。
今日はここまでです。次回をお楽しみに!
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