今回から、服飾雑貨カテゴリーとしてバッグショップをご紹介します。このショップは、カジュアルバッグからビジネスバッグまで幅広いタイプを展開しています。
職人が作るこのバッグは、品質はもちろんのこと機能的でデザイン性も高いため、幅広い年齢層から支持されています。
また、男性だけでなく女性ファンが多いことも特徴のひとつです。さて、そんな人気ショップはどんな店造りをするのか気になるところですね。
まず、環境図からご紹介していきますので、じっくりごらんになって、出来るだけ自分のノウハウとしてください。
ファサードの柱を旨く活用した事例であり、整然としたシンプルな平面計画
このショップはオープン当初、ショッピングセンター1Fの入り口付近という、好立地のテントとして入居していました。(現在は不明です)
当時、このブログスタッフがこの店舗の実施図面をに携わっていましたので、私もお手伝いすることになった記憶があります。
店頭の大きな柱が非常に気にはなりますが、それを上手く利用していますね。レイアウトも余計な出っぱりの無いさっぱりとした空間!よく考えられた店舗だと思われます。
それでは、上の平面図を見てください!
前述と同じ記述になりますが、まず柱の使い方がいいですね。それと奥右側のストックルームあり、その出入り口付近にレジカンターを設けているのも、機能的で納得します。
後は、壁面の棚構成、一部壁面ショーケースなど、商品を区別できるショップ機能は、まさにバッグショップならではの考え方でしょう。
バッグショップを設計する上で、非常に良い参考事例となると考えます。読者の皆さんも是非、今回の事例を参考にすると共に、自分のものにして下さい。
平面図とマッチした照明器具の配置は納得!
以下は、天井伏せ図です。平面図と平行して読み取ってください。
基本照明は、四角で表現されています。そして重点照明は、赤での表現で見やすい天井照明計画だと思います。
若干、照明不足のカ所はあるものの、こちらもよく考えられたと感じます。
きっと、照明器具の業者さんが描いたとみられます。私も時間が無いときは、同様なことで時間を稼ぎます。
餅屋は餅やって言いますから!
バッグ専門店らしいシンプルでさっぱりした展開計画
次に、バッグ専門店ならではの展開図をごらんいただきます。
まずは、キープランに展開方向を示す、展開指示図を見て、どの面の描いているかを、確認してください。(展開指示はアルファベットで表現してます)
毎回言っていることですが、キープランは、必須作図です。展開図を描くときには、これを同じ用紙上の空いているスペースに添付すれば、より親切な図面になります。
平面図の展開方向と、それぞれの展開図と照らし合わせると、理解しやすいと思います。
A展開図は、ファサードを表しています。シースルーな棚什器+ガラスウインドウは、通路からの視認性は高くアプローチ効果は抜群でしょう。図面左に見えるのは、同仕様棚什器+ガラスウインドウとなっています。
このように、柱の両側には、シースルー感のあるマテリアルで仕上げた什器なので、それほど威圧感は無いと感じられます。
B展開図は、店内から奥壁面を見ています。こちらは、ほとんどが棚構成となり、ボリュームゾーンとなり売上げを取るカ所ですね。その中央にレジカウンターが見えています。一部、小さなショーケースが見られますが、アクセントですね。
C展開図は左側のファサード、D〜H展開図は店内。必要と思われる、全ての面が描かれています。店舗の構成は、ご覧のようにほとんどが棚構成になっています。
特に奇をてらったデザインはせず、シンプルにまとめられています。どのようなショップも同じことが言えますが、私が思うに、
要は、商品がしっかり見えるショップが一番!
ちなみに、このショップはかなり昔、友人の手伝いで仕上げた店舗の展開図事例です。実は、このプランは却下になったと聞き残念だったという記憶があります。
しかし、図面としては十分に成り立っていますので投稿しました。
展開図を見ていただければわかると思いますが、店内のほとんどが棚構成で仕上げられています。
このプランが却下になった理由のひとつは、そこなんです。棚が可動でなかったことが、ネックになったようなのです。
個人的な見解としては、固定棚がいいのですが、やはり商品の大小に対応出来ないという苦しさがあったのかもしれません。
良くあるコトですが、クライアントから壁面は全て可動にというリクエストがあります。
しかし、ショップによっては、竣工後、棚を移動させた形跡がない店がけっこう見受けられます。
不思議な話ですね><。
デザインランキングに参加してます。応援お願い致します!
↓ ↓ ↓
デザインランキング