5.3坪の百貨店内テナントショップの店舗事例、今回は什器図編のご紹介です。
環境図編は、下記からご覧いただけます。
ショップの視認性を高めるサインパネル
まずは、柱前の内照式サインパネルのご紹介です。
パネル自体は、ニッケルサテンのパイプフレームとスリット付きラッカーパネルで極々一般的なものです。
内照式サインはちょっと複雑そうに見えますが、いたって簡単です。
パーツは、2つに分かれています。
1つはサークラインとそのカバーである乳半アクリとベースのスチールプレートです。
もう1つのパーツは、前面のサインプレートと持ち出しパイプです。
このパイプは、サークラインのカバーを引っ掛けるフックの役目も兼ねています。
メンテナンスは、引っ掛けていたカバーとスチールベースだけを引き上げて行うので比較的楽に行うことができます。
内照式サインパネルの詳細図は、下記でご紹介しています。
■サイズ ■仕様 W940×D142×H2420図面参照 パネル:木下地ラッカー塗装仕上げ(紺)フレーム:スチール角パイプニッケルサテン仕上げサイン部:t=2mmスチールプレート焼き付け仕上げ ■備考 2021. …
アレンジ自由な基本什器
この什器を、私はゴンドラ什器や基本什器、または中央什器、システム什器とも呼んでいます。
内装設計ではおそらくどこに行っても通じる表現だと思います。
パーツの組み替えでどんな商品陳列にも対応出来るので売場内では一番多く配置されます。
デザインをアレンジすることで、ショップのイメージに合わすこともできますし、使い勝手の良い基本的な中央什器だと言えます。
連結、単体のどちらでも配置可能で女性でも容易に移動出来て重宝されています。
ただ、あまりこのゴンドラ什器を多用しすぎると直営売場のようになってしまうので注意して下さいね。
多様なレイアウトができるオープン棚什器
前回ご紹介したゴンドラ什器と同様に、レイアウトを構成していく上では欠かせないオープン棚什器です。
このショップでは柱前のVPエリアにありますが、本来は売場中央に配置するのが基本です。
アイキャッチとして使う場合は、できれば腰のストックを外したいところですね。
シーズン毎に行うレイアウトの組み替えに対応すべくこのオープン棚什器を配置したと思うのですが、さほど広くない売場ではあまり意味がないと個人的には思います。
芯出しテーブル機能付きサービスカウンター
平面図上で、T字ハンガーの横に設置しているサービスカウンターの姿図です。
ひとつ覚えていてほしいことは、百貨店では巾木に3Pコンセントの取り付けが義務づけられる事がよくあります。
忘れずに、事前に確認してください。
機能面を見ると、抽斗下にFAX台として引出式のトレーがあります。
ここでは底引きレールを使用していますが、最近では使用頻度とレールの耐久性を考えて、横引きスライドレールに替える傾向がありますね。
芯出しテーブルの詳細を知りたい方は、こちらを参考にしてください。
売り上げが見込めるサービスカウンター ■サイズ ■仕様 W2000×D600×H1000図面参照 本体:オーク染色CL仕上 内部:オーク染色CL仕上建具:木工化粧板仕上げ天板ガラス:t10mm透明ガラス落し込 前板: …
シャツディスプレイ台の姿図
5.3坪の百貨店内テナントショップの店舗事例、最後の記事は「シャツディスプレイ台」です。
柱前の、オープン棚什器TOPに置かれています。
こういったショップ備品関連は、極稀ですが設計する場合があります。
注意点としては、備品は直接陳列やディスプレーに関わってくるので、商品サイズの把握や安全面での配慮が一番大事です。
このシャツディスプレイ台は、ニッケルサテン仕上げのスチール製で出来ているので、特に出隅の角には注意しなければなりませんね。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
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