スーツ売り場 使いやすい接客テーブル、兼オープン棚什器

この作図事例は、接客テーブル、兼オープン棚什器です。スーツ売場やオーダーシャツ売場では、必ずと言っていいほど設置される一つが接客テーブルです。

お客様とスーツのサイズや柄、素材等を打合せする為にも必要です。またスーツにコーディネートするネクタイや、カフスなどの服飾雑貨をディスプレーする場としても欠かせない什器です。

見やすさを考慮し、天板のガラスと什器トップに空間を空けるように設計しています。ここで求められるのは、天板のガラスの強度です。

単にガラスのみの強度ではなく、天板としての強度であり、4本の支持パイプが重要となってくるんです。必ずある程度の重さに耐えうる仕口にしなければいけませんね。

スーツ売場 オーダー用の記事サンプル展示什器

次は、オーダースーツ用の生地を展示するサンプル什器です。スーツ売場やオーダーシャツ売場では、不可欠な什器のひとつです。

この什器も前述した接客テーブルと同じ考え方です。トップのガラスと天板とのスペース取りは同仕様です。しかし、腰部の機能に若干の違いがあります。

スーツの生地も着物と同じように反物になっているので傾斜棚に柄別、或いはカラー別に並べていくかたちをとっています。

現在では、生地サンプルのカタログ帳などで接客するスーツショップもあります。 

しかし、昔ながらに生地サンプルを展示するショップも少なからず残っているので、この図面もある意味貴重な参考図になるのではないでしょうか。

スーツ売場 シャツディスプレー什器の作図事例

スーツオーダーのショップでは定番となっているディスプレー什器です。シャツやネクタイなどを旨くディスプレー出来るようにしましたが、ちょっと変形什器となってます。

ネクタイを展示する引き出しには、天板に一部ガラスを使用して商品を見やすくしています。そして、上部の傾斜した上置き台にはシャツをディスプレー出来るようにしています。

ここでは、シャツとネクタイなどのコーディネートが楽しめます。

スーツ売場 シャツのボリューム陳列什器の作図事例_01

シャツ什器が続きますが、この什器はシャツ陳列では定番の什器で、特記することはありません。

基本的にパッケージされたシャツをグリットで仕切られたボックスに陳列するだけの什器です。ただ、各グリットで陳列する商品量によって量販店のように見えてしまうので注意して欲しいでですね。(あまり詰め込まないことです)

商品を詰め込み過ぎるて乱雑な見え方になると折角の什器が台無しです。必ずカラーや柄別に主分けし、適度な陳列量にして欲しい物です。

上部の傾斜トレーで各グリットの代表商品をディスレプレーして、目当てのシャツを探しやすくしているので、必ず取りやすい陳列量にすべきです。

スーツ売場 シャツのボリューム陳列什器の作図事例_02

シャツ什器が、続きます。このシャツ什器はグリット型のものに比べ、仕切りがない分商品陳列の自由度が高くなっています。

パッケージ入りの商品だけでなく、パッケージ無しでシャツそのものを置く陳列も出来るようにしています。(多様性)

ただ、陳列方法の自由度が増した分だけ、絶えず商品の整理整頓に注意を払わなければならない什器でもあります。

各段の固定棚はヒナ段式にしていますので、背パネルの奥行きを変えていますが、木棚の場合では必ず棚下照明を取り付ける事が望ましいです。

各棚間寸法も、シャツを何枚陳列すれば見栄えが、良いかを考えてから、陳列すべきでしょう。また、最下段の高さにしても低すぎると視認性が悪く、商品を取りにくくなりますので注意して下さい。

両側板面では、シャツやネクタイをディスプレー出来るパネルなどを取り付けています。着装感ある演出が出来ますね。

スーツ売場 システム基本什器の作図事例

売場の中心的存在のシステム基本什器です。両面使用できるフレーム什器です。特にこだわったディティールを要したものではなく、極々一般的なフレーム什器となっています。

スリットシステムですから、それぞれのパーツを駆使することで、あらゆる陳列にも対応出来るのが嬉しいところです。

スリットパイプ間に背パネルを設けたり、両側の木パネルをスリアクリにして見たり、何通りものパターンが組める什器です。

トップにあるガラス棚は、演出スペースとして、半身のトルソーや関連商品をディスプレーして訴求力を高める使い方も考えられます。

スーツ売場 機能性豊かなレジカウンターの作図事例

シンプルなレジカウンターの外観図ですが、機能面が充実していれば、さほどこだわる什器ではありませんね。

ただ、正面のだんちになっている腰面底に間接照明を設置しても良かったと考えます。この足下に間接照明を設置する手法は良く使われますので覚えておいた方がいいですね。

また、お客様が立つ側には荷置き台を取り付ければ、レジカウンターとしては申し分ありませんね。(これは失敗でした)付けるならば、奥行きは150mm程度で良いでしょう。

傾斜ハンガーラックの姿図とスケッチ

ここからハンガーラック什器が続きます。

まずは、傾斜ハンガーラック什器です。一般的なものに比べて傾斜ハンガーを2本に増やしていますが、両方の傾斜フックでジャケットを陳列するには、間隔が狭いかもしれません。

シャツと組み合わせての陳列が最も適している什器です。

メンズスーツのジャケットを陳列する場合、左右の商品同士の袖当たりが重ならない程度のハンガーワイドが欲しい所です。傾斜フックの芯々で650mm以上は必要となって来ます。

ただ、注意しなければならないのは、商品を陳列した際に通路幅に干渉して売場に入り難くなる事がありますので、商品陳列分のワイドも考慮して寸法決定をすべきですね。

シングルハンガーラックの姿図とスケッチ

続いては、シングルハンガーラック什器です。支柱やベースの仕様は傾斜ハンガーラックと同じです。支柱とベースの仕上げに使われているチヂミ塗装は、特殊な焼き付け塗装で表面に細かなしわを作る仕上げ方法です。

一般的に、自動車やバイクのエンジンカバーなどによく使われます。一見スウェードっぽく見えるので高級感を醸し出してくれます。

注意すべきは、ハンガーパイプ部もチヂミ塗装を施しているものも、たまに見かけますが、ハンガー(掛ける側)によって塗膜が剥がれてしまうのでお勧めはしません。

クロームのハンガーパイプも多いですが、耐久性も考えてステンレスやニッケルサテン仕上げが最も適しているでしょう。

どうしてもハンガーパイプに色付けや鏡面にしたい場合は、削れ防止のフラットバーや角パイプををハンガートップに溶接すれば問題ありません。

T字型ハンガーラックの姿図とスケッチ

このT字ハンガーラックは、スリットパイプに角パイプを抱き合わせてフェイスアウトフックを取り付けるようになっています。

従来のT字ハンガーラックは支柱が上下に伸び、高さを調整するものが多く、フェイスアウトフックは固定になっています。

しかし、このT字ハンガーラックでは、フェイアウトパーツとして扱う事によりそれぞれで高さを変える事が出来るメリットがあります。

片面だけでを使って1点掛けとしても利用する事もできます。パーツの種類を増やしていけば、何通りものディスプレーが可能となるので汎用性ある什器になるでしょう。

卍型ハンガーラックの姿図とスケッチ

卍型ハンガーラック什器は、前述したT字ハンガーラックの支柱を全てスリットパイプに換えてアレンジした什器です。パーツもL型のフックを使用して、4箇所で陳列出来るようになっています。

そして、卍型ハンガーラックの利点は、T字ハンガーラックと同様にパーツの取り付け高さを自由に変える事が出来るのです。

フックがパーツとなっているために、ちょっとの衝撃でパーツが外れてしまう危険性もあるので、スリットに掛ける爪の部分には、ずれ防止の処理が必要になるでしょう。

また、フックパーツを使った什器では、必ず4箇所の商品量のバランスを取っておかないと自立出来ない事もあります。ベースの裏面にでもウェイトを取り付ける事をお勧めしますね。

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