先回に続き、今回は『デニムとカジュアルファッションのメンズショップ〈造作図&什器図〉』、第二弾をお届けします。
また、今回の作図事例は、枚数が少ないのと、単純な図面ばかりで、あまり参考になるとは言得ません。ですから、ザクッといきます。尚、先回の環境図は以下からどうぞ!
今回、お届けするショップは、かつて一世を風靡した海外ブランド。デニム中心のメンズカジュアルショップです。今回は店舗環境図をご覧頂き、2回目でそのコーナー詳細図をお届けします。 個性ある商品と共に、環境図でも随所に興味をそ …
上の背面図は、今から説明する位置を示す什器指示図ですので、平行してそれぞれの造作図、什器図を見ていってください。
① ファサードに位置するショーウインドウ
シンプルなショーウインドウですが、あまり単純過ぎる図面なので、説明に苦しみます。恐らく、基本設計段階、もしくは、積算のための図面と思われます。それに、もともとシンプルな造りの店舗とも思われます。
2380mm の大きなウインドウなので、ウインド枠は、SUS.HL仕上げで、クリアガラスは、12mmを使用しています。まぁ、順当な使用でしょう。
ウインドウ内ステージは、メラミン化粧板を使用していてます。塗装仕上げだとすり切れることが多いので、ここは化粧板で正解かもしれません。
両ステージとも、形状は違えど同仕様となってます。一度、確認してみてください!
② 造作フィッティングルーム×2
二つのフィッティングルームですが、どの位置にあるか平面指示図で確かめてください。両図面の右上に描いたのは、ィッティングルーム内に取り付けた、コートフックです。3箇所付けました。
ここでは、壁面什器の側面が見て取れます。また、個性的な建具も見えますね。一点豪華主義ってヤツでしょうか!(笑)これだけのデザインだと記憶に残りますね。
③ 個性的なインパクトのある建具意匠
ロートアイアンをはめ込んだ片引きの建具です。店舗空間に変化の無い中、このデザイン性の高い建具があれば、来店したお客様にはかなりの印象が残るでしょう。
こういった、デザインの手法は好きですね。やたら、店舗空間のあちこちでデザインを押しつけるような店舗は、少なくない中、共感できますし感心です。
ここでは、納めなどは割愛します。しかし、トップ画像の平面図と下の小さい納め図で、ある程度の理解は出来るはずです。
④ シンプルで機能性もある壁面什器
最後は、壁面什器です。見た目はシンプルですが、期待できる機能が無ければ意味の壁面什器として役には立ちません。壁面はボリュームがあるので、多くとは言いませんが最低限の機能は不可欠です。
よく見てみてみると、上からリブパネルでアクセントを付けています。これは意匠です。トップの棚は固定棚として、その下に着想感をディスプレーが出来る一点フックがあります。
その下には(固定棚を含め三段目)、上げ下ろしの棚が取り付けています。断面図を参照してください。最下部は、ストックも収納できるボックス。
店舗の閑散期には、フェイスアウトで商品を魅せる。そして、繁盛記では、ハンガーラック、棚など多くの機能を備えている什器です。
尚、店舗内の単品什器の資料は、紛失したようです。なんせ、20年も前の資料ですから、ご容赦ください。それでは、これで、『デニムとカジュアルファッションのメンズショップ』は、終わりとします。
追伸:無くなった資料については再度探してみます。
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