ちょっとしたアレンジが可能なので応用がきく!
今回は、受付エリアの作図事例をご紹介します。
といっても、特別なデザイン性があるわけではなく、あくまでシンプルで汎用性の高い受付カウンターを想定して作成しました。
なお、この図面は実物件での設置例ではありません。ですので、用途や場所に応じてアレンジしていただければ、どこでも使える装置として活用できるはずです。
作図はA3用紙2枚でまとめています。すべてモノクロ図面ですので、少々見にくく感じるかもしれませんが、ゆっくり丁寧にご覧ください。
基本図として含まれているのは以下の通りです:
・平面図
・カウンターの立面図
・奥の壁面の立面図
・カウンター裏側の立面図
これらをA3用紙1枚に収めています。
クライアントとの打ち合わせなどでは、この段階の資料で十分対応可能です。あとは、図面をもとにゆっくり説明していけば、きっと納得してもらえるでしょう。
もし納得が得られない場合でも、スケッチやイメージ写真を追加すれば、問題なく補えると思います。
【機能面について】
左側のカウンターは、初めて来られたお客様などが「ここが受付だ」とすぐに分かるような構成にしています。
一方、向かって右側のカウンターは、記入作業などに対応するためのスペースとし、カウンタートップの高さはH=700mmに設定しました。
また、出入り口には“ウエスタン・ドア”を採用しています。メインカウンターの裏側には、電話機の設置を想定し、TEL・TEL用電源を設けています。
なお、各部の仕様や寸法については、図面から読み取っていただけるようになっています。
詳細図面_01
【実施図面としての位置づけ】
以下の作図は、実施図面としてご覧ください。
左側には平断面図と天井伏図を、右側には壁面ディスプレーボックスの断面詳細図を描いています。
ここまでしっかり描いてあれば、製作側にも好印象を与えられるでしょう。
描く箇所が限られていたので、比較的短時間で仕上がったのはラッキーでした。
図面屋としては、この程度まで描くのがごく基本的なライン。
面倒がらずに、ひとつひとつ丁寧に描くことが、図面屋としての第一歩だと私は考えています。
詳細図面_02
【断面図の確認と心構え】
さて、以下の作図については、もうお分かりですね?
メインカウンターとデスクの断面図になります。ガラスのパーティションもしっかり描かれていて、このエリアの構成がひと目で把握できる内容です。
ここまで描けていれば、見る人にとって「このカウンターがどうなっているか」が明確に伝わります。
慌てず、ひとつずつ丁寧に進めれば、誰にだって描けるものです。
ぜひ今回の図面を「自分の引き出し」のひとつとして取り込んでください。
初心者の方にはやや難しく感じるかもしれませんが、そこは熱意でカバー。少しずつで構いません。
図面屋に必要なのは、根性論ではなく“ゆるりと、ていねいに”進める姿勢だと私は思っています。
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