今回は環境図に続き、販売促進を担うその他の什器たちです。
Part1 をご覧になっていない方は、こちらからお読みください。
個性的な内装デザインのメンズカジュアルショップ_Part1

このメンズカジュアルショップの什器は、商品の陳列のみではなく、ディスプレイ的要素も満載な什器で構成されています。
しかし、そればかりではありません。

それぞれの什器が、それぞれの役割を担っているからこそ、ショップも商品も生きてくるのです。

では、ひとつずつご説明していきます。

商品の格上げ効果を狙った壁面ショーケース

商品の格を上げ効果を狙った壁面ショーケース

壁面に設置された、ショーケース什器の姿図とスケッチです。
スリムタイプのため、配置しやすい什器です。

スケッチ図が添付されていますので、フォルムはご理解いただけますね。

レジカウンター横の柱型前、ちょっとしたスペースにレイアウトされています。
柱に出っ張りがあるので、デプスは控えました。

また、ショーケースにガラスの扉を取り付けることで、展開する商品の格は上がりますね。

次に、ショーケースの部分詳細図と、そのスケッチです。

商品の格を上げ効果を狙った壁面ショーケースの部分詳細図

赤でマーキングした部分の詳細図です。
店内の照度が取れないので、こういうケースになりました。

使い勝手はよいとは言えませんが、やはり照度が欲しかったのですね。
このように、あえて照度を落としているショップの重点照明は難しいです。
私も、これといったアイデアはそれほど持ち合わせていません。

そんなときは自分の足で稼ぐ。
すなわち、リサーチで「これは」っていうモノを参考にすることが多いですね。

象徴的でインパクトがあるタワー什器

ディスプレーで目を引く存在感のあるタワー什器

オープン形式なので、存在感がありますね。
ディスプレイ的要素として、店舗を賑やかす演出ができそうです。

什器高もあるので、面白い演出も可能でしょうね。
例えば、ショップのMDに似合うライフスタイルグッズや小物等々。
私だったら、「ブリキのおもちゃ」などを置きますね。

この什器は、タワー什器と言っていますが、要はオープン什器と同様の機能です。
ですので、通常はシンプルにトップスの商品を展示販売するのでしょう。

どちらにしても、色々な使い方ができる什器です。

在庫もたっぷり収納できるアクセサリーケース

シンプルで使いやすいアクセサリーケース

特にコレといったデザインが施されているわけではないですが、反ってそれが扱いやすい要因のひとつではないでしょうか。

トップには、ガラスショーケース。
下部には、ここで展開する商品をストックとして使用できます。
たくさん入りそうなので、人気商品をここにストックしておくのも良さそうです。

シンプルなデザインだからこそ、アクセサリーが際立つ什器です。

図面に、スケッチ図も添付しています。
スケッチは、イメージしやすく親切な手法ですので、参考になさってください。
3Dで仕上げるのもよし、単線であげるのも簡単で良いでしょう。

シンプルなフォルムが美しいオープン棚什器

シンプルなフォルムが美しいオープン棚什器

オープン棚什器の姿図とスケッチです。
シンプルなフォルムが良いですね。

こういった、「ロの字」タイプの什器に気を付ける点が1つ。

それは、横揺れが起きやすいことです。
ですから、私はステージ内とトップ天板に補強金物を埋設して、 横揺れを防ぐようにしています。

仕上げは、壁面什器で使っているスチールの黒皮素材をポイントに使っています。

ちなみに、この図面では棚で構成されていますが、ハンガーも使用が可能です。
応用力のある什器と言えます。

光の帯で演出効果を狙ったレジカウンター

光の帯で演出効果を狙ったレジカウンター

メンズカジュアルショップの図面事例も、レジカウンターを残すのみとなりました。

この図面、見やすいでしょ?
全ての面が見えて、おまけにスケッチも添付されています。こういう表現の仕方もアリなんですよ。

クライアント様の理解を容易にするための表現。
良いことだと考えます。

さて、このレジカウンターは腰の部分に間接照明を施しています。

レジカウンター横にレイアウトされた壁面ショーケース同様、照度が取れないのでこういった手法をとったようです。
それが逆に、おしゃれさが上手く演出されているように感じます。

このショップのレジカウンターには、サイドカウンターが横にレイアウトされています。

光の帯で演出効果を狙ったレジカウンター2

レジ台にデザインを施したために、機能が間に合わないのでしょう。
スライドトレーと、可動棚で構成されています。

そして、図面右サイドをごらんください。

これは、レジ台本体の付属ボックスです。
この什器が、先回紹介したレジ台の内部に組み込まれるとお考えください。

この什器を組み込んだ、全体図がこちらです。

ご理解いただけましたか?
本来は、これを先に描いて順次、細部を描くのが本筋です。

図面の描き方には、これといった描き方はありません。
見た人が解れば良いのです。

尚、このメンズカジュアルショップの店舗事例もこれをもって終了します。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。

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