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セレクトショップは全国に多くありますが、そのほとんどがビームスのようなブランドの組み合わせで、まあ良いとこ取りした店舗が多いようです。

確かに顧客にとってはベストなテンポと感じます。そのショップに行けば、コーディネイトを含み自分流のファッションが楽しめるからです。(私の感覚ですが間違っていたらご容赦を!)

しかし、このテンポはワンブランドでの商品構成で、前述の内容とは違ったコンセプトだと感じます。考え方はいろいろありますが、要は顧客に喜んでもらえれば良しと私は考えます。

今回の作図事例は、かなり古いものですが店舗づくりに不可欠な要素があります。

コンパクトにまとめられた平面図事例

平面プラン

今回から百貨店などによく見られるアイランドショップの事例をご紹介します。 業態的には、レディースのセレクトショップです。

コンパクトにまとめた平面図はとてもスマート差を感じます。

通路も十分取られているので、顧客の回遊性をは良いでしょう。大きな柱が2本ありますが、これをどう生かして活用するかが、このショップの課題ですね。

本来、アイランドショップは回遊性はあって良いのですが、顧客の滞在時間は短いといわれますが、MDとデザイナーの手腕で回避出来ることがあります。

気が利いているのが、訴求力のある中央の什器だと感じます。このようなカタチでのレイアウトは、良いとは思います。

次に、天井伏せ図をお目にかけてから、展開図に進みます。

天井伏せ図

なんともシンプルな照明配灯ですが、ハウジングと呼ばれるボックス状の照明器具で構成されています。

このハウジングという名称は、遠藤照明の器具名称ですが、他のメーカーも同等の器具があります。

ボックス自体も昭明器具が1灯から3灯までのタイプがあり、管球の違った照明器具でも組み合わせが可能となっているようです。

■この事例で使用している照明器具に関する情報は下記からご覧下さい。⇒ 遠藤照明 RB303WA

クールさが漂う展開図事例

展開図に進みますが、その前にキープランをご覧ください。これについては、必須作図であって私が展開図を描くときはこの作図を、同用紙に添付します。

キープランでは、展開方向を指示します。赤の指示が見てとれますので、それぞれの展開図と照らし合わせてください。すぐに理解できると思います。

A-A展開図とB-B展開図(共に上段の展開図)では、柱巻きを含めて光沢ある白を基調とした什器で明るく、クールなイメージを打ち出しています。

C-C展開図とD-D展開図(共に下段の展開図)は、打って変わってダークな色合いの什器で構成していますね。

百貨店などでは、必ず廻りの店舗との環境統一を図る為に、透過性ある什器の設置を義務づけられる事が多いですが、この店舗も同様に、この規制を守っています。ただ、その形状(デザイン)で、他の店舗との差別化を上手くしています。

また、アイランドショップの利点を生かして、4面のファサードのどこからでも中央のポイントであるショーケースが、認知出来るようにしている当たりが、憎いですね。

売場区画の特性を上手く活かしたプランだと思います。

続いては内部の展開図です。

E-E’展開図は、理解できると感じますが、F-F’展開図にあるガラス棚什器の高さが、2000mmになっています。これはちょっと異例だとも思うのですが、透過性ある什器バックなので、ビル側も了承したのでしょう。(通常は厳しい!)

この什器に使用しているガラスには、スモークシートを貼っているので、透過性はあるものの外からの視線などを遮断出来るようになっています。

さて、各展開図にある2本の環境柱については、陳列機能がありません。このような、高級感のある店舗ではまず行わないことが多いです。

量販店では必ずスリットなどのシステムを使って陳列をしていますが、この店舗の柱には一切陳列パーツを取り付けず、ミラーやビジュアル演出をしてスッキリした柱になっています。

柱廻りを有効に使い、とても整理された印象を与えていますね。デザイナーさんのセンスが光ります。

次に、この店舗のファサードを飾るショーケースをご紹介します。

フロント廻りを飾るショーケースの作図事例

まずは、フロント廻りを飾るショーケース群からです。上の作図は、店舗左の柱巻きの後ろに設置したものです。構造はいたってシンプルで、木工のストックボックスの上にガラスケースを乗せているだけの什器です。

正面図の向かって左側にあるケースは、芯出し(トレイ)を収納した什器で、側面1スパンには、ハンガーパイプを取り付けています。その左は、ガラス固定棚です。

ただ、ガラスの帆立を使用してますので、あまり重量のある商品を掛けり、置いたりすることは出来ませんね。なお、下部はストック用としています。

上記の作図は、店舗左上のガラスケース什器です。前述したものとガラス部は同仕様となってます。ただ、高さが2000mmとかなりの高さとなっています。全面で商品陳列をする意図が感じられます。

ただ、什器高さに対して奥行きが500mmとなっているので安定度は低いです。

同じタイプのガラスケース什器を含めて、統一したサイズ設定をした結果なのですが、ちょっと安易に決めてしまったようにも感じます。

什器の全体バランスを考えて安定させる為には、600mm程度までサイズアップした方が良いかもしれません。 勿論デザイナーとの協議も必要です。

2台のガラスケースを現場でL型に組み合わせたのが、これにあたります。店舗内の右上に設置しています。ただ、W=2400mmに対して補強用の帆立が1箇所しか無いのは、安全性に対し不安が残ります。

やはりお客様が什器に手を触れる事も十分考慮してより安全対策には注意が必要です。

今回も、長々とお付き合いありがとうございます。次回はこの店舗の什器を何点かご紹介しますので、お楽しみを!

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