環境図に引き続き、メガネショップの各什器図のご紹介です。
では、ごらんください。
環境図をまだ見ていない方は、下記よりごらんください。

ガラス棚構成での壁面什器詳細図

回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップの壁面什器1

この作図は、先回から進めているメガネショップの壁面を表したものですが、展開図の拡大版と解釈してもらえれば良いと感じます。

以下の平面図で今回の壁面詳細図の位置を確認しておいてください。
⇒ 効率的な平面プランとレイアウト

この壁面図を見ていると、先月に仕事をしたキッズのシューズショップを思い出します。
メガネショップとの違いは、ブルーで表現されている商品棚ぐらいで後の構成はほとんど同じ様な気もします。

ほんと、店舗って面白いですね。

さて、このショップで、ちょっと面白いというか旨いやり方をしているカ所があって感心しました。

壁面構成と言えば、雑貨店などと同様な作りだと感じていただければ良いと思います。

地袋があって、商品の陳列棚、それに本来はディスプレーエリアと行きたいところですが、今回はとてもおとなしいメガネショップとなっています。
もうちょっと手を加えてやれば、集客は確実に実ったはずですが、一体どうしたことでしょうね!デザイナーさんの手抜き?

あっ、そうそう私が感心したところでしたね! それでは以下の図面事例をみてください。

回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップの壁面什器2

それはですね、下部のストックにあるのです。
どういうことかと言えば、ダミーの引き出しを設けたことです。

きっと、本音の話は全ての下部ストックには引き出しを付ける計画だったのですが、コストを考慮したことで、全ての引き出しを設けることが出来なかったと考えます。

まあ、長年この仕事をやっていれば、止むを得ないことって結構あるものです。必ずぶち当たることも、少なくはありません。

ただ心配なことと言えば、店で働く人にとってはちょっと不便なのでは?と思うのです。だって、どこに本当の引き出しが有るかが分からないわけですから!
慣れるのも、きっと一苦労です。

笑い話をしている場合ではありませんが、内装っていろいろあって人に言えないことも多くありましたが、追々に!

次の壁面什器ですが、あまり代わり映えのない展開図となっています。

回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップの壁面什器3

しかし、ここは勉強と考えしっかり見るようにしてください!
店頭から向かって右側の壁面奥での表現ですがお分かりなりますか? 

展開図も慣れればすぐにでもその位置が把握できるのですが、最初はゆっくりでいいですから理解してください。

それでは、もう1カ所の壁面詳細図も見ていくことにします。

回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップの壁面什器4

こちらのコーナー詳細図は先ほどの続きになっていて、ちょうど右壁面の奥に当たる場所となります。

メガネショップの壁面は、どう考えても棚構成が主になります。
ある意味、設計者にとっては面白くない物件と言っても良いでしょうが、そこは仕事ですから手抜きは良くありません。

メガネショップでは当たり前のことですが、棚と棚の間にはミラー貼りが通常となります。ただ、あまり多くのミラーを設置するとうるさく感じますのでご注意を!

後、注意することといえば、ガラス棚の高さの間隔です。最近はレンズの大きなメガネ、サングラスがありますので、こちらについても寸法の把握は必要です。

だからといって、システムで可動するのはどうかと思います。
なぜなら、メガネという商材に限り棚のバラツキは商品が見にくいと考えられるからです。

このあたりは、実際にお店を見れば理解できると思いますので、足を運ぶようにしてください。きっと「なるほど!」って感じます。

シンプルで上品なオープンテーブル

回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップのオープンテーブル1

自然色を基調とした上品なオープンテーブルは、このメガネショップとマッチしていると感じられます。作りはいたって単純でです。

平面図を見ると、このテーブルトップにガラス棚のようなものが載っているようです。でも、実際には製作図は描いていません。
思うに、既製品で対応したのでしょう。(こんなことはよくあることですが・・・。)

この什器は、シンプルが故にメガネショップ以外にも使用範囲が広いと感じられます。
例えば、アパレル、服飾雑貨、強いては生活雑貨などのショップでも対応可能な什器だと思います。

また、テーブルトップのすぐ下にも引き出しを設けるなどして、ほんと気が利いた什器ですね。

このショップでは、同仕様でサイズ違いを3種類の作図を行いました。どのショップでも、什器を統一することは良いことだと感じます。
それでは、サイズ違いの什器を載せておきます。

回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップのオープンテーブル2

それぞれの図面右上には、台数確認を入れてます。これは制作側にとって、とてもありがたいことだと確信しています。

回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップのオープンテーブル3

最後に、お気づきになっていると感じますが、これらの什器角を見て下さい。
コーナーに面取り加工が施されています。これも、お客様にとって親切なことです。

こういった気配りが出来る設計者を私は尊敬しますが、今では当たり前のこととなりました。

ガラス棚を付加したオープンテーブル

回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップオープンテーブル1

このオープンテーブルは、先ほどのテーブル什器をちょっと捩った形です。

オープンテーブルに背板を付け、ガラス棚を設けました。接客エリアのパーティションの役目もになっています。
その他の機能は、店内にあるガラス棚付きのオープンテーブルと同じと考えて下さい。

平面図を見るとお解りのように、接客テーブルの後ろに配置していますが、取って付けた感が有り上手いレイアウトとは言えません。

これは、クライアントからのリクエストとだったと記憶にありますが、良くないですね!(反省)

什器自体も、背板と上置きガラス什器とマッチしていません。台形の背板を見て頂ければ解ります。

納めはそれほど難しくありませんので、しっかり理解して下さい。
念のために、断面詳細図とガラス背板の納めの詳細図を載せておきます。

回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップオープンテーブル3
回遊性を高める客導線と作業効率が抜群なメガネショップオープンテーブル4

如何ですか?

図面としてはしっかり描けたと思いますので、理解して自分のものとして下さい。特によく使う納めではありませんが、引き出しもガラスの納めも基本中の基本です。

この図面で、メガネショップの図面事例は終了です。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

デザインランキングに参加してます。
応援お願い致します!

↓ ↓ ↓

デザインランキング