はじめに!

今回から新たな業態の店舗事例を紹介します。
それは、『コンパクトな空間を上手く活用したリカーショップ』です。

第1回目は、いつものように環境設計から進めて行きます。続いてコーナー詳細図(平面詳細図)。
最後に、什器図とします。

リカーショップは、過去にも手がけてきましたがそれほど多くはありません。

しかし、要は店舗内はほとんど棚構成でアクセントとしてディスプレーが施されている程度なので難しい店舗作りではありません。

永い間この職業に携わっていると、店舗って棚とハンガーとステージで構成されているのが理解できます。
簡単に言うと怒られそうですが、事実そういうことかもしれません。

それでは進めましょう!

狭い空間をしっかり活用した平面計画

まず、平面図をしっかり見てください。
一見バランスが良くない気がしますが、コレは仕方が無かったようです。

本来、通路から垂直に導線を考えますが、この平面図も同様なレイアウトを組んでます。
これについては良いことと感じますが、什器バランスが気になります。

美しくないのです。現実的のはそれほど気にならないのですが、図面を長く描いているとやはり気になるのはしょうがないですね!

什器が3列で並んでいますが、3つの什器の大きさが全て違ったサイズですが、こう言うのってどうなんでしょうね!良いんですかね>?

壁面については展開図にも出てきますが、ほとんどが棚構成です。商品が商品ですからコレは良しとしましょう。

什器にストックらしきモノが無いので、必然的にバックヤードは厳しい状態です。施設的にも苦しいのでしょう。しかし、上手くまとめられた空間だと感じます。

少しでも参考になる箇所があれば、是非、自分のモノとして引き出しを増やすよう心がけてください。

密度のある展開計画

A 展開図、B 展開図 が確認出来ますが、A 展開図はやはりバランスが悪い気がします。
特に右のディスプレー付きの什器がどうもヤバい感じがします。

威圧ありすぎで、お客様には良いイメージにならないみたいです。なんとかならなかったのか!

しかし、デザイン的には『惜しい』って箇所を感じます。ひとつひとつは、とても良い味出してるのに、ちょっともったいないですね。

それに比べて、B 展開図はよくまとまった壁面構成です。

左からレジカウンター、酒瓶を立てる棚、そしてリーチイン冷蔵ショーケース。まとまっています。
壁面の高さも統一出来ているので見やすい陳列です。

レジ台バックののれんはアクセントとして良いアイデアです。

次に進みます。
以下は、C 展開図〜H 展開図が描かれています。

店舗のポイントとなるのは、やはりC 展開図とD 展開図です!


C 展開図はエンタランスから見て左壁面を描いています。
特にこれと言ったポイントはありません。B 展開図の壁面と同仕様で、意匠ちがいで描かれています。

D 展開図は、ちょっと表情が違います。
先ほど話した、ファサードのディスプレー付き什器と何か関連があるようです。

壁面はほとんどだ同仕様ですがこの棚什器だけが特化されているようです。
これについては次回までまとめておきますので、楽しみにしておいてください!

それでは、今回の『コンパクトな空間を上手く活用したリカーショップ』環境設計はこれで終わりとします。

長々とお付き合いありがとうございます。
尚、乱文についてはご容赦を!

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