はじめに!

前回の『個性的なデザインで魅了するレディースショップ〈Part-1〉』の続きで、〈Part-2〉として今回は店舗環境で重要な展開図をお目にかけます。

出来れば、前回の〈Part-1〉も並行して見ていただければより理解が早いと感じます。店舗設計初心者の方は、是非ご覧ください。

⇒ 『個性的なデザインで魅了するレディースショップ〈Part-1〉』

このスタイルの店舗は今ではあまり見ることが少なくなりました。個性があるのは良いことですが、その造りを見ているとかなりのコスト高に通じます。

私は個人的には好きだった店舗ですが、昨今売り上げがなければやっていけないという考えが増え、大概の店舗はボリューム中心です。

安くて量が多い店舗が増えました。これも時代の流れでしょう!

それでは、進めます。

インパクトがありつつ整然とした展開計画

レディースカジュアルショップ001展開図1 
2019年10月11日 5:12 PM

それでは、図面内容について話しましょう!

これらの展開図は、A3用紙2枚でまとめました。1枚目は、A展開図〜C展開図です。

A展開図は、ファサード。B展開図は、ファサード横の共有通路。そして、C展開図は、ファサード入って左サイドの壁面を表してます。

C展開図には、固定式ハンガーバー2本とボックス型の棚什器が設置されてます。
要所に姿見があるのは気配りですね。

全体的に見て、レディースのティーンズショップでありながら、無機質な素材で仕上げられています。
そこには、華やかさはありません。

ちょっとミスマッチかな?、とも思える雰囲気でまとめられていますが、この頃(2010年当たり?)はこういう雰囲気の店舗が多かったように思えます。

ムード作りとして、基本照明はあえて暗くして、重点照明でムードを醸し出すように計画しました。 
やはり、ビッグツリーとウインドのでかいサインが目を引きます。

では、2枚目のD展開図、E展開図です。(以下図面参照)

レディースカジュアルショップ001展開図2

D展開図は、店舗奥の壁面を描いています。フィッティング台とレジ台が確認できます。
E展開図は、左からストックルームの建具、ディスプレー什器、そしてボックス型の棚什器が確認されます。

主な素材は、以下の通りです。
■床:巾150mmのフローリングオイルペイント拭き取り/エージング加工 
■壁面:モルタル仕上げ+エージング加工 
■その他、スチール関連は黒皮+ブラッククリアー仕上げとなっています。 
※要は古びた感じを出したかったようですね、デザイナーは。
全体的に、粗野で無機質空間を演出。

次に、図面精度について!

うちのスタッフが描いた図面ですが、内容的には問題ないと感じます。寸法表示、各マテリアルの指示記入も明確に描かれています。

これで、見積もりは十分とれる状態の図面ですから、初心者の方は真似って見てください!

最近は、着色される図面屋さんも多いと感じますが、当時はあまり好まれて舞いませんでした。手書き時代の流れでしょう。

ですから、基本的には『白黒』です。

まとめ

この事例の店舗は、のほとんどが造作工事でしたので、固定什器取り付けがあり、実施図はけっこう手間がかかったとスタッフから聞きました。
 
尚、家具の左隣にはストックルームの出入り口を設けましたが、こちらも家具にあわせたアンティークデザインを施しました。
 
最後に、この店舗はデザイナーと協力しあであって行われました。基本図面、実施図面、詳細図と管理多くの図面作業を当社で行いました。
 
全体を通して感じたことは、業務分担することで、かなりスマートにことが進んだのは良かったことと感じます。 
 
今回は以上です。
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