トレンド&カジュアルをテーマにしたレディースカジュアルショップの作図事例を今回と次回の2回に分けてご紹介します。
今回は、ショップの環境図を進めていきます。
オリジナルブランドから、国内や海外のセレクトブランドまで幅広い品揃えで、若い世代に人気があるようです。
予算の都合上、ローコストで仕上がったショップですが、個性的で楽しい空間となりました。
ゆっくり読み取ってください。
「ショータイム」をコンセプトに掲げた平面プラン
レディースカジュアル002の平面図このショップはの基本設計及び、実施設計はとても大変なものでした。
と言うのも、駆体がなんとも歪な空間だったのです。
しかし、テナント区画としてはとても良い位置関係にあり、出店を決めたようです。
ショップコンセプトは、「ショータイム」です。
ファッションショーなどの華やかなイメージを演出するために、スタジオなどで使用する小道具をアレンジしました。
例えば、スタジオの照明器具等をアレンジし、それを点在させることでムードを醸し出しました。
壁面のハンガー、柱巻、フィッティングルームを造作とし、出来るだけコストを掛けないようにしました。
コストを掛けるだけが、店舗の善し悪しではありません。今回はローコストにもかかわらず、思ったより良い店が出来て幸いでした。
ビジュアルパネルが印象的なファサードの展開図
では、展開図をごらんください。
全体をダークトーン色を基調に演出。 正面柱には、ビジュアルパネルを配置しました。
ちょっとパンキーな写真ですが、これがあるのとないのとでは大きな違いです。
ポイントとしては、「パーカン」といってスタジオの照明器具を壁面に配置し、そのフラッシュ効果でショー的要素を醸し出すことです。
展開方向も確認しながらごらんくださいね。
では、展開図2の壁面を御覧ください。 パーカンが所狭しと並んでますが、このスペースがショー的要素の要なのです。
ファッションショーなどでステージなどがありますが、まさにここがそのステージなのです。
女性の心をくすぐりますね。
尚、什器については、スタジオの道具ボックス(楽器のケース)をイメージして別注しました。
サインは、むき出しにしてワイルド感を漂わせています。
また、ショップ全体の照明はやや暗めに設定されています。 ここは、重点照明を意識したようです。
歪な柱を大胆に演出した店頭柱の外観図と詳細図
この歪なショップで問題になったのが、この柱です。
平面図で位置を確認してくださいね。ちょっと厳しいなっと思っていましたが、スタッフの考案で奥壁面と平行にこの柱をふかしたのです。
これでほぼ、見やすくなりました。レイアウト的にも問題なくなりました。
そして導線を考え、インパクトなビジュアルのフォトパネルを施しました。
写真が大きかったので、現場での収めは苦労したそうです。パネルの厚みを、もう少し取った方が良かったかもしれません。
また、柱には簡易なかたちのシステムを取り付けました。
大きな幕板が印象的なボックス型壁面ウォール
ショップ全体の空間を考え、あえて幕板を大きく取りました。
ちなみに、この幕板の重量が気になりだしたので、後に補強を加えたことを覚えています。
店内照度はあまり取らずに、壁面ウォールに取り付けた間接照明を利用しました。バックからのライトを、意識したのです。
断面を見ていただけば、間接照明の位置はわかりますよね。
最近お店は、いままでの既存の店と違い、あえて照度を落としている店が増えたように思います。
昔では考えられない手法です。
感度のいいティーンズでは、このような店がはやるのでしょうか?
ちょっとおっさんには、理解しがたい!
ハンガー取り付け部の、詳細図を拡大しました。
壁面のすき間を利用したガラス棚ボックス造作什器
店舗内にちょっとした空間があったので、どうしたものかと考えた結果、 アクセサリーなどを置くガラス棚ボックスを考えてみました。
ワイドも、ちょうどいい感じですね。
アクセサリーの販売をするのには、打って付けの空間です。
レジカウンターのそばに設置できたことも、管理上良かったと考えます。
ガラス棚なので、トップの照明さえしっかり摂ってあげれば充分でしょう。
棚受けは、ダボで処理しました。 ガラス棚の厚みは、5mmで良いでしょう。
以上で、
「トレンド&カジュアルなレディースショップの図面事例〈環境編〉」は終了です。
次回は、〈什器編〉をご紹介します。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
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