今回で、「女性目線でつくられた人気スイーツ&カフェショップの作図集」は、終了します。

それでは、先回と同様の什器指示図を載せておきますので、解説分と照らし合わせて進めてください。

先回は、什器番号⑥〜⑨まで進めました。本日は、残りの⑩〜⑫とします。

⑩ レジカウンターの三面図と断面詳細図

上の作図は、店頭入って右壁面に設置したレジカウンターでっす。ワイドは約5300mmです。自ずとレジは2つ設置。

その下は立面図と側面図を表してます。そして、立面図にはそれぞれの機能も描かれ、その機能の断面指示も読み取れます。

尚、付け足しとなりますが、この大きな什器は、俗に言う「ひとつもの」では、まず造ることありません。分割で造ることが順当です。三分割で指示しました。

レジカウンターの各断面図が、上の作図です。それぞれがどのような機能になっているかが、一目瞭然です。

まぁ、レジカウンターは、ほとんどがこの機能でしょう。ただ、注意すべきことは、各ショップの業態や希望があるので一概には言えません。

打ち合わせは、必ず必要となるでしょう。出来れば、その情報は早く入手した方が、得策と考えます。

⑩’ 天袋キャビネットの姿図とその断面図

什器番号⑩’としています。

次に進みますが、上の作図は、前述したレジカウンターの天井部分に取り付けられた、天袋キャビネットです。

見ての通り、店舗環境に合わせたクラシックな雰囲気です。これと言った特徴はありません。あくまでストックとお考えください。

ここでは、什器上下の間接照明を施し、店舗の演出を図っています。作図も難しくはありません。

注意すべきは、高い位置にありますので、開閉用のつまみは少し下げて取り付ければ良かったのでは・・・・・。

⑪ 中央ビッグテーブルと納め方

非常に大きなテーブルを配置することにより、お店の賑わい度は確実に増します。平面図でその位置を確認してください。

こちらもクラシック調で、女性目線を意識しています。しかし、この大きさとなると、やはり分割での製作と搬入を考えてしまいます。

ここでは、そのジョイントを学んでください。以下参照してください。

普段はこのような納め方で処理します。ちょっと頼りない図面ですが、理解できるでしょう。

ただ、この時点で気になったのは、トップ天板の厚みがないことと、ジョイントの補強材の強度がいまいちです。

このあたりは、良く注意してください。なにしろ、描かせたスタッフの経験不足が原因です。(ご容赦を!)

⑫ 厨房出入り口のスイングドア

極々、一般的なスイングドアです。作図としてはこれで良いかと思います。

ただ、このスイングドアってくせ者なんです。というのも、よく潰れるというか、壊れやすいんです。

ですから、竣工後3ヶ月も経てば必ず工事屋さんに連絡が入るようです。

ですから、設計段階で丈夫なヒンジを取り付けるようにしています。もちろん下地補強もです。

まとめ

さて、終了しました。全行程お付き合いありがとうございます。勉強になりましたか?

今回は、作図が今ひとつだったので、説得力に欠けましたね。入って間もないスタッフでしたから仕方が無いと言えばそうなんですが、今ではそこそこの作図は熟してます。

飲食店での設計で一番気になるのが、水廻りで、その他の箇所は、作図にしてもキャリアがあれば、苦なくして描けるでしょう。

それよりも、あなたが本当に設計者として、一人前になりたければ毎日、努力して経験値を積むようにしてください。

最後に、多くの店舗を勉強且つ経験するなら、あまり大きな会社へ、就職しない方がいいかもしれません。

なぜならば、多くの店舗に携われなく、長期期間の一物件を担当しなければならないからです。

ここでは、長くなりそうなので、また機会がれば、詳しくお知らせします。以上 管理人

デザインランキングに参加してます。
応援お願い致します!

↓ ↓ ↓

デザインランキング