先日(9月13日)に投稿した、ちょっとハイグレードなレディースカジュアルショップの店舗の環境図編に続き、今回は、店舗内の造作図と什器図のご紹介です。
それぞれの作図には、大切な作図でのポイントが有りますので、先回と同様しっかり読み取ってください。
インロー式で棚とハンガーパイプを固定した壁面詳細図
レディースショップ店内左サイドの壁面です。棚及び、HGPは全て固定式です。
この際、固定式のための「インロー式」での納めを覚えてみてはいかがでしょう。
代表的な納めは、図面を見て頂ければ理解できるでしょう。
押さえのビスは、必ず指示しておいてください。
見えないように、下から打つのが一般です。
私思うに、いつも可動式の棚や、HPを作図していますが実際は可動しているショップは多くはないでしょう。
逆に固定にしてあげることで、棚の陳列の仕方やHPの使い方を理解してもらえることが多いと考えます。
この壁面は、可動棚と固定棚一段での構成です。
レディースショップの多くは、壁面のバリエーションで商品の配置を変化させることは多々あります。
ただ、ここでの可動式棚については、ちょっといただけません。
ペッカータイプのスリットを袖壁に付けて収めようとしてますが、1本ではちょっとぐらつきがあると思われます。
尚、固定棚の下には、什器が配置されるとは思いますが、追って説明します。
レディースショップらしい、可愛いパイプ組の壁面造作什器です。
こちらも棚と、HGPの構成です。
ハンガーでフェイスアウト演出して、棚でその関連商品を品揃えし、陳列する手法です。
当たり前のことですね。 ここでも、棚は可動式ですが、スリット1本で棚板を受けていることが気になります。
重い商品は置かないにしてでも、やはりぐらつきが心配です。
ガタガタしていると、商品を触るお客様も不安になりませからね。
デザインと機能って難しいです。どちらを先行させるかが設計者の判断ですが、やはり難解です。
一般的な仕様のフィッティングルーム
レディースショップのFRですが、ちょっと狭いような気がします。
しかし出入り口がカーテンでの開閉なので、圧迫感は無いでしょう。
ミラー詳細図、カーテンレールの詳細図などを添付しておきました。
再度、スケッチをして「虎の巻」のページを増やしておいてください。
ストックルーム出入り口の開口枠図
ストックルーム出入口の、開口枠図詳細図です。特記するカ所はありません。開口枠とPB、カーテンレールの収めなどは、理解しておいてください。
普通ストックルーム出入口は、扉の方をおすすめしますがここに関しては事情があったのでしょう。例えば、ショップの雰囲気とか、デザインの事情とか。
カーテンに関しては、防火対策に合格している商品を選んでくださいね。
シールを貼るのをお忘れ無く!
シンプルで使い勝手の良いアクセサリーオープン什器
レディースショップなどに、よく見られる什器です。店内の中央に配置されることが多いでしょう。
図面の名称は、アクセサリーオープン什器となってますが、アクセサリーに限らずアパレル商品などにも対応できる什器です。
形状的には、シンプルで使いやすさが特徴です。
L型になっているのは、ショップのレイアウト上、この形になったと思われます。
素材は、ナラ染色のクリアラッカー仕上げです。昔は高級な仕上げだったようです。今では、ほとんどが化粧板仕上げですからね。
可愛いショーケース付きのレジカウンター什器
このレジカウンターは、オシャレでレディースショップにはマッチする什器ですね。
コーナーに、可愛いショーケースが設置されています。きっと、小物アクセサリーなどを展示するのでしょう。
レジカウンターとしての機能は、パッケージ袋などの収納に気を配っているようです。
その他は、このサイトでご紹介しているカウンターと大きな違いはなさそうです。
ショーケースの拡大詳細図、添付しておきます。
尚、カウンター上部の天袋も描いておきました。
特に問題はないでしょう。可動式の棚が、1枚付いているだけです。
ダボ穴のピッチは、使う人の意見を聞いて決めてください。
また、鍵付きになっています。
「ちょっとハイグレードなレディースカジュアルショップ」
以上で、図面事例は終了です。
最後まで読んでいただきました、ありがとうございました。
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