今回から新たなショップをご紹介します。知名度があり、一部の女性ファンも多い西洋人形をテーマにしたショップです。
現存するか否かは不明ですが、私が携わったショップの中ではとても異例でした。
ちょっと気恥ずかしさも感じてしまいました。しかし、実施図面はしっかり熟しました。
ちゃんとしたストーリー性がある平面計画
百貨店の一画に設けたショップですが、この平面図を見てお分かりのように、とても個性があり、かなり奇をてらっている気がします。
レイアウトは、間口を旨く活用し、両サイドには、しっかりVMDが表現されています。その他、壁面の造作什器もそれほど珍しいとは言えません。
ここで、『旨いな〜』って感じたのは、床の柄もそうなんですが、平面図奥あたりの床の切り替えです。
タイルとフローリングの部分です。こうすることで顧客は、ちょっと違った心持ちになり、ある種の期待感を助長させられます。
そして、その奥にコーナーを旨く使った試着室があるのです。ちゃんとしたストーリーを感じます。試着室に入ったお客さんはきっと買いますね!
細やかで気配りを感じさせる照明配灯図
平面計画と同様、こちらもとても旨い天井計画だと思います。というのも、平面図にレイアウトされた什器にちゃんとしたカタチで演出照明が当てられています。
もちろん壁面に対しても同様で、演出照明が配当されています。作図下に、その照明器具を貼っていますが、この規模のショップにこの種類の照明器具って凄いです。
やはり、デザインがキモのショップづくりを意識しているのがよく理解できます。良いですね!
上の作図は、コンセントの位置図ですが、これについては、見流す程度でいいです。
個性豊かな展開計画
それでは、ビックリする展開図をご紹介しましょう。あまりにも個性と言うか、そのデザインが奇抜すぎて、ほとんど参考にはなりません。
しかし、その機能はショップの設計者には参考になるモノもありますので、あなたありの目で読み取ってください。
尚、以下に展開指示図を載せておきますので、平行してそれぞれの展開図をご覧ください。
上段2枚の展開図は、A展開図とB展開図です。左は、通路から入り口(エントランス)を見ています。そして、右のB展開図は、店内左壁面を表しています。
下段のC展開図は奥壁面を表し、D展開図は入って右壁面を描いています。面材を多用した空間とカラーリングは、ゴージャスで女性の煩悩を擽りそうですね。
男子である私にはちょっと世界が違うような気もします。実施図面で良かったと気がします。
この展開図で、良かったところは奥壁面の小窓のように演出した棚構成の什器と両サイドの棚群だと感じます。
っていっても、奥の壁面は使いづらいので、こういった演出+販売といった機能は多く見られます。
ただここは、カラーリングのインパクト出たてとの差別化を図っているようです。
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