今回は、私が設計したかった店舗のひとつで、全国で10数店ほど展開しています。
バッグやアクセサリー、フレグランスやインテリアグッズなどが取りそろえられた、雑貨店の作図事例をご紹介していきます。
品揃えの多いショップですが、今回は服飾雑貨もありますが、そのほとんどがバッグを中心だったと記憶します。
オリジナルデザインやインポートなど、高感度なアイテムが揃い、女性なら誰しもがワクワクするお店です。もちろん男性ものも少しは含まれていました。私が大好きなショップでした。
大きな置き式什器が印象的な平面レイアウト
前述したように、このショップの商品はバッグが中心です。そのため売場中央は、必然的に「置き式」での陳列が多く、オープン形式の什器構成にしました。
その什器サイズは、バッグをディスプレイするため比較的大きく、台数は少なめにして、店内をゆっくり回遊出来るレイアウトを考えました。
また、売場区画が円弧状になっているため、当初レイアウトに苦労しましたが、作図事例のようなカタチでまとめました。
共通通路が2面ありましたが、大きい面を優先に客導線をとりました。
売場の顔となる柱巻き部分には、大きな光壁を設置してアイキャッチャー効果を期待しました。
さほど広い売場ではないので、この光壁のように大きな面での演出が非常に有効となっていますね。
存在感を向上させるファサードをもつ展開図事例
まず、A展開図から進めますが、ここは店舗のファサード演出のスペースであり、最も視認性が高い柱廻りと、その左のレジカウンター周辺を見た展開図です。
光壁の前では、横方向にずれた意匠となっているグリット什器を取り付けてディスレプレーエリアとしています。
順番が前後しましたが、以下にキープランを添付しますので、展開方向を確認しながら読んでください。
この指示、ちょっと雑なようにも感じます。前述したA展開図は、レジカウンター奥の壁面描いているのですが、ぱっと見たら、レジカウンターを描いているようにも思えます。注意が必要です。
ただ言えることは、展開図というものは、そのほとんどが壁面を示すものです。ですからこの指示は、間違っているとも言えません。
続いて、B展開図です。壁面を主体に描いています。ランダムなボックス構成で、動きあるディスプレー演出ができる機能になっているため、大小、様々なバッグに適した見せ方ができます。
C展開図は、平面図の右上角のガラス棚のある壁面を表しています。忘れてしまいそうな小さな場所ですが、垂壁(たれかべ)の店内側が表現できる大切な面です。
最後に、D展開図とE展開図になりますが、マーキングした位置からファサードを狙ったカタチになっています。立面図とも言います。
D展開図の柱前光壁は、通路を歩くお客様に対して最も視認性の高い位置にあります。それが、店舗の存在感を大きく向上させています。
レディースバッグショップの図面事例、環境編は以上になります。次回は、壁面造作事例のご紹介です。もうちょっと深掘りした作図事例が多くありますので、お楽しみに!
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