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5.3坪の百貨店内テナントショップの店舗事例〈環境図編〉

今回は、あるメーカーが百貨店内で展開するメンズショップをご紹介です。

わずか5.3坪の小さなテナント区画ですが、小さいながらも存在感をアピールしたショップになっています。コンパクトな店舗設計のご参考にしてください。

小さな店舗ながらも売り場内通路を確保

非常にコンパクトな売場ですが、柱廻りとテーブル什器とでしっかりとしたショップの顔造りが必要です。

ちなみに、図面左側がメイン通路になっています。
柱廻りとテーブル什器とで、アプローチしていますね。

壁面では什器による構成も考えられたのですが、ショップの存在感を演出する為に造作の袖壁でスパン割りしています。

後述でご紹介する展開図を見て頂ければ、すぐにお分かりになりますよ。

什器エンドには、T字ハンガーラックや1点掛けが1台ずつあります。出来たら反対面に設置して、商品のフェイスを見せた方がよいでしょうね。

わずか5.3坪ながら、什器間の通路は十分に確保されています。ただ、コンパクトなショップだけに回遊性はあまり期待出来ませんね。

什器照明とコンセント位置を明記した電気図

続いては、什器照明とコンセント位置を明記した電気図です。

本来は天井伏せ図をご紹介すべきなのですが、既存照明のままなので図面的に割愛していました。

さて電気図ですが、什器間の渡り配線をモール配線にしています。

丁度、図面内のT字ハンガーラック付近に、既存のフロアコンセントがあったのです。
ですので、そこから分岐して各什器に接続しています。

什器にはラインコンセントを取り付けていますが、電気図でラインコンセントを表記することはほとんどありません。

イメージカラーでショップイメージを強調した壁面

電気図に続いて、展開図のご紹介です。

コンパクトなショップだけに、2面だけの展開図になっています。ご容赦下さい。

壁面の袖壁には紺色の塗装を施し、ショップのイメージカラーを強調しています。
他店舗との差別化を図り、ショップの存在感が強調された壁面になっています。

また、柱前のサインパネルと同色にしたことや、ボーダーとの組み合わせにより一体感ある壁面を見せる事が出来ています。

メイン通路に面した柱には、陳列スペースがありません。そのため、ロールスクリーンとプロセスサインを設置することにしました。
ロールスクリーンもショップカラーと同色にして、一体感を演出しています。

以上、5.3坪の百貨店内テナントショップの店舗事例〈環境図編〉でした。
次回は、什器図編をお伝えします。お楽しみに!

尚、このブログでは、ほかにもコンパクトな店舗事例をご紹介しています。
参考にしてください。


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