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店舗作りに欠かせないライフスタイルショップの什器群_Part3

今回は、この広い店舗の各エリアに配置されて什器をご覧いただくことになります。

ライフスタイルショップ店舗事例のご紹介も、いよいよ今回で最後となりました。
じっくりごらんください。

壁面奥、中央に構えたレジ廻り什器

レジエリアでは、2つの什器が配置されています。
では、レジかウンターからです。

店舗の奥に配置されたレジエリアは、中規模店舗では妥当な位置だと納得できますね。

過去には、フロント中央の柱バックに仰々しい「レジ基地」のようなかたちで配置されていた時期もありましたが、最近では今回のレイアウトが、すっきりしてします。

什器については、やはり雑貨店を意識して大きくはしてますが、その機能(裏面)はシンプルな構成になっています。

「LOFT」や「ハンズ」なんかもそうですが、だいたいがこのパターンのレジカウンターが配置されていると思われます。(L型でのレイアウトも見られます)

後は、レジ下には鍵付きの引き出し設置し、両サイドにはバッタリ戸を取り付ける。といったごく一般の仕様となっています。

上記は、サービスカウンターです。

こちらの什器も、シンプルな機能で仕上げています。
ある意味、これ以上の機能はいらないと感じます。

設計しててやっかいなのは、レジ台に組み込まれている電源やその他の弱電ですが、このサービスカウンターには、2口コンセントとスピーカー配線開口が必要とされました。

この店舗にはバックストックがあるので、レジ関連の作業以外はバックストックで処理するのでしょう。

さて、これ以上の説明を付け加えることが無いので、終わりにしようと思ってます。

最後に今回のレジエリアでの什器については、かなり簡易な作りなのですぐに描くことが出来ますので、CADを使って描いてみてください。

寸法もしっかり押さえられています。良い図面だとも思います。

多彩な表情を魅せる基本的システム什器

次に、ボリューム什器とも呼ばれるものを二点をご覧頂きます。
では、平面図で「E」と記載されている什器から。

服や服飾雑貨、コスメ雑貨のエリアにレイアウトされている什器です。

位置関係を確認したい方は、こちらからどうぞ。
⇒ ライフスタイルショップの平面図

生活雑貨というと、その商品の多さは半端じゃありません。ありとあらゆるものがあるので、什器もそれに対応しなければなりません・・・・・。

そうなると、こういった基本的システム什器が活躍します。

見てくれはオシャレとかカッコイイとは言えませんが、種々のパーツを追加することで、「置く」「掛ける」「吊す」といった機能が果たせます。

片方が棚機能で、もう一方はハンギングで生活雑貨でのエプロンなどを掛けて展示します。
そして、什器下部にはストックボックスを設けて在庫を収納します。

続いて、もう一点の什器が下にあります。

これは、平面図で「F」と表記された、キッチン雑貨にレイアウトされている什器です。
サイズ違いではありますが、機能は前述した什器と差違はありません。

ただ、什器高が若干違っています。
これは、商材の寸法に合わせたまでですが、本来は統一するべきと感じます。

東急ハンズLOFTなどもそうですが、アパレルショップではないので、デコラティブな什器は必要ありません。

最大での目的は、商品を如何に見やすくするかが勝負なので、シンプルというかちょっと無骨なこの什器が必要となるのです。

しかし、今回の什器は前後にパネルや、スチールパイプに木目風のシートを貼るなどしてショップのイメージを壊さない工夫が成されています。

まあ、読者の皆さんもすでに目にしている什器ですから、多くの説明は必要ないと感じますが、改めて見直してもいいのではないでしょうか。

詳細図も載せておきますので、虎の巻の資料として覚えておいてください。

■天板部 詳細図

■ガラス棚部 詳細図

尚、もっと詳しくお知りになりたい方はロイヤルという会社がありますのでそちらのサイトでパーツ類等をご覧になっては、如何でしょう。⇒ 株式会社 ロイヤル

シンプルで機能的なテーブル什器

続いて、同仕様のテーブル什器でサイズ違いをご覧頂きましょう。

インテリア家電にレイアウトされている「G」什器から始めます。レイアウトの都合でワイド寸法が1800mmとなっています

れらの什器、見てくれはごく一般の二段式オープンテーブルです。
これといった特徴はありませんが、こういうシンプルな什器が雑貨店では重宝します。

というのも、商品にバリエーションが多い雑貨店で、どのような形状の商品展示でもこの什器は対応に値すると考えられているからです。

もちろんアパレルショップなどでも、これと同じフォルムの什器が、商品と共に店頭を飾っています。ただ、若干の違いもあります。

それは、什器高です。

アパレルの場合は店頭に配置されることの多いこの同フォルムの什器高は、750mmの高さが最適です。
一概には言えませんが商品のボリュームがあるが故の什器高です。

しかし、今回の什器高はテーブルトップで900mmmあります。店頭に置くのはちょっとしんどいかもしれません。

かといって、置けないわけでもありません。
それは、テーブルトップの下にもうひとつの棚が設置されているからです。
おまけにダボ取り付けで可動棚にも変身! このあたりが、雑貨店にとって有効利用の巾が広がります。

いずれにせよ、生活雑貨店だけでなくオープンテーブルという什器は何時の時代も広範囲で使いやすさが証明されています。

オープンテーブルが無いショップは、きっと見当たらないことと感じます。

ちょっと話が脱線してしまったので、最後にサイズ違いのもうひとつテーブルと先ほど話したテーブルトップのした可動棚の仕口をお見せしして終了とします。

リラク・コスメ雑貨、店頭のシーズンに配置された「H」什器です。

尚、以下は、テーブルトップの下でのダボ穴を利用した可動棚の取り付けをスケッチにしたものですが、ご理解できますか>?

使用頻度の高いステージ&ボックス

ライフスタイルショップの図面事例、最後の什器となりました。
もう少し、お付き合いを!

さて、今回は多くの説明は不要と考えます。

というのも、作図を見ればもうお分かりのことと感じます。ちょっとしたスペースに置いても活躍できるステージ&ボックス類の類いです。

「I」の什器で、店内の中心にある柱間に配置されている、インテリアエリアで使用する什器です。

もうひとつ「J」什器は、ファブリック・カーテンエリアに配置されています。

この什器は、ワイド・奥行き共に1000mmありますので、ラグなどの展示に使用するようです。

どちらのステージ&ボックス什器も、組み合わせる個数やカタチが自由にアレンジできます。
このショップに限らず、どんな店舗にも1つ2つあれば便利ですね。

今回は、詳細図も拡大バージョンもあえて付け加えていません。ご容赦ください。

ライフスタイルショップの図面事例は、これで終了とさせていただきます。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。

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