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可動什器だけでコンパクトに構成したキッズショップ〈什器図編〉

コンパクトなキッズショップ、各什器図のご紹介です。

環境図は、下記をごらんいただけます。

ショップフロントの背パネル付きステージ什器

まずは、ファサードエリアのステージ什器です。ステージの高さを、350mmと高く設定しています。

ステージの内部を、ストックにしたことからこの高さに設定しました。
両側から出し入れ出来る様に、扉をつけています。

実は、このストックが必要か否かでクライアントと随分討論していたのです。

クライアントからの要望は、オペレーションがしやすいこととストック量の確保から、この位置にストックを設けたいとのことでした。

それに対し設計者としては、あくまでもディスプレーが主となる什器なので余計な機能は不要ではないかと言う意見です。

クライアント側と設計者側で、見解が分かれていたのです。

協議の結果、機能を優先した形でまとまってしまいました。

クライアントと設計者は立ち位置が違うわけですから、意見の相違があるのは当然のことです。

しかし、良い店作りをして収益を上げることがお互いの最終的な目的です。
ですので、両者の意見を協議することは大切な課程だと思います。

フロントに並べたボリュームのある棚什器

この棚什器の特徴は、脱着式の1点掛けフックが両エンドに取り付け可能になっている事です。

フォルム的には、特にこだわっている箇所はありません。各什器の統一意匠として上部に底目地加工を施し、ラッカー塗装で仕上げています。

環境図編でも言いましたが、この什器の平面図上での配置場所に問題があると感じるのです。

ご覧の通りこの什器は、売場内の陳列で基本となる什器です。しかしこの物件では、ファサードに配置しています。

ボリュームある陳列がメインの什器を、ファサードに持ってくるのは量販店ぐらいしかありませんね。。。

柱廻りにレイアウトした片面什器

この什器は、平面図上で柱巻きと隣接店舗との境界線上に配置した片面什器です。

百貨店では、規制で柱に対して直接意匠や造作物を取り付ける事が出来ないケースもあります。
そういったこともあり、この事例では片面什器を柱巻きに設置しました。

意匠はいたってシンプルで、背パネルのトップとステージの巾木を他の什器と共通したショップカラーで塗装しているだけです。特に、詳細図を描く部分はありません。

ディスプレイの表情に変化をつけるため、棚メインとハンガーバーを取り入れた2つのバージョンを造りました。

以下が、ハンガーバータイプです。

ひとつ、注意点です。

後に、棚下照明を追加する場合もあるかもしれません。ラインコンセントと、百貨店指定の3Pコンセントを取り付けておくべきでしょう。

また、イベント等でレイアウトを変更する場合もあります。背パネルの裏面も、表と同様に仕上げておいた方がよいでしょうね。

サインスタンドの姿図

続いては、このキッズショップでご紹介する最後の什器図です。

木製の三角形のボックスに、カッティングシートでサインを貼り付けています。

何ともあっさりとした図面ですが、折角ボックスにしているので内照式にしてより際立たせたいところです。

また、売場に姿見が無いので裏面を細工してミラーを貼る事もで可能です。

図面的にはあまり参考にならないかもしれませんが、アイディアソースとして見て頂ければ幸いです。

以上で、可動什器だけでコンパクトに構成したキッズショップ事例は終了です。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

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