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ベーシックな店づくりが光る、正統派トラッドショップ《環境図_01》

はじめに!

この店舗は2004年に竣工したものですが、図面を見るかぎり、今の店舗群と比べてもまったく古さを感じさせません。トラッドショップからかもしれませんが…….。

空間の構成力や什器のバランス感覚は、むしろ“今でも通用する”どころか、“今こそ見習いたい”と思える内容の図面だと感じますす。

それでもこうして図面に落とし込めたのは、やっぱり“いい店をつくりたい”という気持ちがあったからやと思います。やっぱり、実施図は当時からしんどい仕事でした。

バランスとれた空間は顧客に馴染まれる!

今回の平面図は、トラッド系ショップの店舗レイアウトを描いたものです。
見た瞬間に「なんか落ち着くな〜」と感じるのは、什器の配置がきちんと整理されていて、ムダがないからです。

中央に置かれたアンティークテーブルは、この店の“顔”のような存在。視線を集めつつ、周囲の什器と自然に調和していて、動線もスムーズです。

左右の入口部分にあるショーウインドウは、角の丸みが空間にやさしさを加えています。トラッドのキッチリ感に柔らかさをプラスする、ちょっとした工夫が効いています。

奥のストックルームへも無理のない動線が確保されていて、販売スタッフの動きも想定された設計です。

什器間の距離感や商品の見せ場づくりなど、空間全体がよく練られていて、お客さんが自然に動けるレイアウトになっています。

つまり──
レイアウトのバランス感覚が、空間にスッと馴染んでいる。
これが設計の力です。

明るすぎない照明が良い!

この天井伏図は、店舗空間における照明演出と設備の納まりを丁寧にまとめた設計事例です。

ポイントは、「全体を明るくしすぎないこと」。空間にメリハリをつけるために、必要なところだけをしっかり照らすように光をコントロールしています。

特に壁面ディスプレイや商品棚に向けて照明を当てていて、全体の明るさを抑えつつ、商品がちゃんと引き立つように考えられてます。

什器のレイアウトともバランスが取れていて、照明の位置が自然と人の視線を誘導するようになってるのも見どころ。

器具は基本的にダウンライト中心ですが、一部に角度付きのスポットライトも使われていて、光の当て方にバリエーションがあるのもいい感じです。

図面の右上にある照明リストや、右下の器具写真付きのカットシートも分かりやすくて、使っている照明の種類や狙いがすぐにわかるのも◎。

もちろん、エアコンの吹出口や点検口なんかとの位置関係もきちんと調整されていて、見た目の美しさとメンテナンスのしやすさ、両方にちゃんと気を配った計画になってます。

久々の投稿疲れました。次回もお楽しみに!
ほいたらね!

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