はじめに
今回は、店づくりが光る、『正統派トラッドショップ』の造作図集_01を進めます。
造作図と言うより、各コーナー図と言った方が良いかもしれません。
各コーナーによっては、断面図もありますが造作図とは言えない図面も有ります。
ただ、初心者の方には分かりやすい図面ばかりなので。納得感はあります。
什器もほとんどが、自立式の『箱物什器』ばかりなので、親しみやすい店舗だと感じます。
それでは進めて参ります。
ファサードのショーウインドウ
この図面を見れば、昔に携わったトラッドショップ三峰を思い出します。このファサードだけで、業態が分かるのもトラッドショップの強みですな。
作図内容と言えば、平面図、立面図ですが、断面図も欲しかったって感じます。
元々の図面精度は、それほど良いとは言えませんでした。そこで、内のスタッフが再度描き直した図面です。
良い感じになりました。
コーナーの、Rガラスがいいですね。腰のモールディングを施したのも良い!
断面図の欠落以外は、まずまずの図面に仕上がってます。
壁面固定棚
入口入って、左の壁面を描いていますが、キープランで確認願います。これについては、自立式什器とは言えず、完全に造作工事です。
欲を言えば、これも断面図が欲しかった。
我々が描く図面は、基本三面図+断面図というルールがあります。平面図、立面図、側面図、そして断面図です。
必要の無い断面図もありますが、滅多にないケース以外は描きます。ここは、”きほんのき”だから頭にたたきおいてください。
これに近い、図面を探して後日添付しておきます。今しばらくお待ちを!
■サイズ ■仕様 W1800×D740×H2113図面参照 バックパネル:AEP塗装固定棚、ストックボックス:木染色CL仕上 ■備考 インロー式の基本です 背景 当時、京都伊勢丹の作図フォローで …
自立什器+現場造作什器
自立什器+現場造作と書いたのは、文字通り什器自体を工場で造り、それを現場に持ち込んで壁面に埋め込むと言った手法です。
それから、上部の面材を付けて終了といった什器です。ただ、現場での調整は大変です。
もっと大変なのが、現場への搬入です。
図面としては、これでいいのですが、店格を下げないために壁面スリットでは無く『ダボ』での可動棚です。
ただ、50mmピッチとは凄いと感じます。ちょっと欲張りなような…….。
什器機能は、見てお分かりの通り、ハンガーパーがガラス棚の間に付いています。
これは、上部が棚構成で、ときおりに下部にハンガーバーを付けて、フレキシブルに商品を展開する手法です。
ここでヒントをひとつ!
それは、下部のストッカーです。基本的な高さは、450mmにしてください。通常的サイズです。
そして、このストッカーをキャスターを付けて可動式にすることです。もっとフレキシブルな什器になります。
機能を優先した壁面什器
この什器も、前述した『自立什器+現場造作什器』と同仕様です。両サイドの什器の機能も、什器ワイド、高さも全く同じ什器です。
異なる部分と言えば、ふたつの什器に挟まれた多段の什器です。おそらく小物(ネクタイなど)を展開するスペースだと感じます。
こういった店舗では、什器バリエーションはある意味、ルール違反とも言えるのです。重々しい什器だからこそシンプルさが必要なのです。
今回は、以上としますが、何かあればお問い合わせください。
可能な限り、対応したいと思ってます。ありがとうございました。
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