今回は少し嗜好を変えまして、昔携わった面白い物件があったので、ご紹介します。
ラーメン博物館なんてものを依頼されて、各店舗ファサード意匠図の実施図を受けたのです。その数々をご紹介します。
ただ、如何せんかなり以前の物件で、作図もまばらでして、
全店舗ではありません。見つかった資料は。9店舗のファサード展開図でした。
残念だったのが、全体平面図がどうしても見つからなかったのです。ですから、今回は平面図を無視して展開図の意匠事例としてごらんください。
Part_1は、本瓦葺き屋根の展開意匠図です。
本瓦葺き屋根-その1
今回、ご紹介する全てのファサードは、懐かしさのあるレトロな街並みを再現したものでした。
和風のデザインの参考となる資料は、あまり目にしませんので、いい参考資料になると思います。
上記のファサードは、レトロな庄屋を連想させますね。
ちなみに、図面右上に仕上げが載っています。断面図も見ながら、参考にしてください。
本瓦葺き屋根-その2
あっさりしたデザインながら、防火用の用水などちょっとした演出がなされています。
各店舗レトロ感を演出している中、このくらいのシンプルさが逆に目を引くかもしれませんね。
この物件は、期間限定の企画でした。
そのため店内の内装は、それほど凝った造りはなかったような気がします。
本瓦葺き屋根-その3
ラーメン博物館の限定企画ですが、ここだけはラーメン店ではなく「たこやき」屋さんです。
どおりで、平面区画がが小さいと思いました。
ここでもファサードのイメージは、共通の環境設定なので、他店舗と同様、街並みを意識したイメージで演出となっています。瓦屋根のある赤の部分はサインが入ります。
本瓦葺き屋根-その4
派手に提灯が飾られ、元気なイメージに仕上がっています。
店舗入り口上部には、メニュー札が設置されるようです。
よく使われる手ですが、この雰囲気にはマッチしていると思います。
この図面をもって、本瓦屋根の事例は終わりです。次回は、木工組染色屋根のご紹介です。
後記
今回から3編でこのラーメン博物館のお目にかけますが、どのファサードを観ても今に通ずるところ多しと思います。
記憶は薄いですが、私が手掛けてのは、途中図面の完成と編集と調整でした。当時は和風の店舗をあまり手掛けることはなかったので、大変勉強になりました。
今現存しているかは疑問ですが、改めて図面を見るととても懐かしい気分になります。
長々とお読み頂き、ありがとうございました。
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