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日本生まれのハイクラスなメンズスーツショップの店舗事例《柱造作図》

先回の『日本生まれのハイクラスなメンズスーツショップ《壁面廻り》』は理解いただけましたか? 

とてもシンプルな店舗なので、初心者のかたでも十分理解できたでしょう。

さて今回は、その続きで店舗内の環境柱廻りを説明します。

が、先回と同様その殆どが単独什器に手を加えた(施工)環境となっています。

まずは、以下キープランを作りましたので、ごらんください。

先回と同様アルファベットでマーキングしていますので、順を追って説明します。

壁面廻りの次は、ショップファサードにある柱廻りの什器群です。

指示図

柱前ニッチ什器(G・H・I・J)

上の什器は、先回説明した壁面什器とほぼ同じ仕様です。

違いがあるとしたら、壁面に設置された什器は、天井からの欄間がありました。

しかし、この柱回るの什器にはそれが省かれているという一点だけに違いです。

壁面については、店舗を締めるために欄間を取り付けました。

この柱廻りはその欄間を付けるとやや重たくなるので什器だけを設置したと考えます。

ファサードというエリアを意識した結果ですね!

尚、什器にはスリット(システム)を取り付けてフレキシブルな商品展示を可能にしています。

また、照明効果を活かすためラインコンセントも取り付けられています。

今では若干古めかしいスタイルですが、当時ではこれが主流でした。

特に百貨店ではテナントのすべてがこのパターンでした。(笑)

以下の作図をワイドのサイズ違いです。指示図で再度確認しておくと良いでしょう。

ステージ付き行灯サインボックス(K・L)

上下、2種類のサインを見てもらってますが、上はメインとは言い難い!

と言うのも、位置はやはり店舗中央だと感じます。

それでは続けますが、ここには着想感を演出したマネキンなどでアイキャッチャーとしたいところです。

まぁ、当たり前の演出手法でしょうが。

以下は、環境柱がへんてこな位置にあることを意識してサイン前に売り場を作った結果ですね。

全体平面を見れば納得しなければならない状態とも取れます。しかし、上手く売り場を構成してます。

何れにせよ、詳細図については再度検討して新たに投稿しなければなりませんな。

確かにこの店舗は古臭さを感じるものの、この時代の基本形は今現在も、形は違えど何か共通するものを感じるのは私だけでは無いと感じます。

預かりケース(M)

当時の百貨店には、おそらく倉庫はなかったような気がします。

ですから、こういった預かりケースと呼ばれる家具は、テナントとしては必須でした。

レイアウトを見ても、柱裏に設置して店舗空間にうまく溶け込んでいます。

これは良いアイデアだと感じます。やはり、こういったユーティリティ什器は見えないほうが良いですから!

行灯サインパネル(N)

什器エンドに取り付けけるサインです。

ちょっと大きいので取り付け、取り外しには厄介さを感じますが、いいアイデアだと思います。

サインと言っても行灯サインなので確実に目を惹かざるを得ないでしょう。

このようなサインは今では見ることのない貴重な作図事例でしょう。

これは覚える価値はありますよ!是非、真似ってください。

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