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個性的な内装デザインのメンズカジュアルショップ_Part1

さて、今回から新規店舗事例です。

アメリカンボーダー系の商品を扱い、個性的な内装デザインのメンズカジュアルショップで、若者からの指示を集めていたようです。

ではいつものように、平面図事例からはじめましょう。

クローズ気味で個性ある平面プラン

通路に面しているのに、あえてオープン形式にせずクローズ気味のこの店舗は、かなりの個性型店舗です。
店舗を遮蔽していることで、個性的な雰囲気を醸し出しています。

店内の空間は、ゆとりがあるため回遊性は期待できるでしょう。
所々に面白い考え方が見えますので、この先もお見逃しなく。

では、天井伏せ図も一緒にご覧下さい。

建築側の天井が、R型になっているので変化があり興味深さを感じます。

ただ、場所によっては天井照明が配置しにくい位置があるのでちょっと心配でした。
それと分かりやすいように、天井の梁の高さをそれぞれの位置で表現しています。

まあ、基本的にこのショップは照度を落として演出するようで、 あまり影響はなかったように記憶します。

図面には、2次側の重点照明の器具リスト図、 天井に貼り付いている設備関連の凡例を添付しています。

個性的な手法が面白い展開図

次に、展開図事例をご紹介していきます。

ファサードから店内と、全ての面が表現された展開図です。
面がたくさんありますので、キープランも見ながら、どの部分が描かれているのかを把握しながらごらんくださいね。

店内内部からの展開です。

平面図では、通路側はクローズな感じにし、あえて閉鎖的な店舗にしたイメージがありました。
しかし、この展開図を見ているとそうでもないようです。

ファサード部に壁面は立っているものの、全てがシースルーなスチールのネット素材を使用しています。
ネットのピッチも広くとっているので、問題はないと感じます。

むしろ、半開きの感覚で中には何があるのかと、興味を抱かせるのではないでしょうか。
うまい手法でショップの個性化、他店との差別化をしているようです。

ほとんどの壁面が、スチールネット組で囲まれていますが、あまり威圧完は感じませんね。

このネット組什器には、システムが組み込まれていて各機能を満たすのです。
棚構成もハンガー類も自由自在です。

 展開図ではその機能が、各スパンに所狭しと入っていますが、ちょっと間延びしそうなので、 1スパンをディスプレーオンリーにしても面白いでしょう。

尚、オープンと記されているところがエントランス部です。

この展開図事例3で、今まで見えていない展開部分がこれで解消しますね。

さらに、フィッティングルームの断面図と、カーテンパイプの取付け詳細図も描いています。
ぜひ参考にしてください。

個性的で多様性のある壁面ユニット什器

右手入り口の壁面ユニット什器です。

一見、閉鎖的に見える什器ですが、ネットメッシュは50mmピッチ。
ですので、それほど威圧感はありません。

逆に、半開きの感覚でどんな商品ががあるのかと、興味がわきそうです。
上手い手法を取り入れましたね。

システムは、什器方立部にロイヤルのダボ用スリットを取り付けています。
これにより、棚板でもハンガーでも対応可能です。
什器の内寸を統一していますので、備品はどの壁面でもフレキシブルに対応出来るでしょう。

通路に面した壁面ユニット什器で、5スパン、ワイドトータルが6.600mm。
しかも、高さは2,300もあります。

にも関わらず、威圧感を感じないのはスチールネットでシースルー感があるからでしょう。

そして、棚構成もハンガー類も自由自在。
それが、この什器の特徴です。

この立面図では、同じパターンが並んでいて変化がないので、ちょっと間延びしそうな気もしますね。
ショップ側のオペレーションで、変化をつけてい頂くことにしましょう。
例えば、1スパンをディスプレー等のアイキャッチャーするのも良いでしょう。

ちょっと話が逸れますが、この図面には断面図が入っていません。
お分かりだと思いますが、紙面にスペースがあまりないからです。
ですのでこの図面は、2枚構成となります。

図面を描くときは、全てが入るとき、そうでないときがあります。
前もって、この紙面にはこれを描くと決めていれば、バランスの取れた図面編集が容易に出来ます。

次に、左手入り口横の壁面ユニット什器。

最後の4つ目、店内奥壁面の壁面ユニット什器です。

図面中、2ヵ所赤でマーキングしている詳細図指示の部分を拡大しました。

精密な作図ではありませんが、急いでいるときはこの程度で十分です。
通常は、もっと細かく表現するのですが、発注が迫っていたのでしょう。
雑な図面ですね。ご容赦を!

では、最後に壁面ユニット什器のイメージスケッチをご覧いただきます。

このスケッチがあれば、この壁面什器がどのようなものかが、ご理解いただけるでしょう。

 時々ですが、このようなスケッチを描いて提出することがあります。
クライアント様にも、理解していただき易いですよね。

基本什器があり、そこにそれぞれにの付属素材を取り付けていく。
わかりやすいやり方です。

以上で、個性的な内装デザインのメンズカジュアルショップ_Part1は終了です。
次回Part2では、単品什器をご紹介させていただきます。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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