環境図に続き、各コーナー詳細図と什器図をご紹介します。

このショップの壁面は、3つの要素で構成されています。
ハンガーバー、アンティーク什器、ショップ内ストックの建具です。

そして売り場中央に設置する什器など、1つずつご紹介しま。その前に、もう一度平面図で位置確認をして頂いた方が良いかと思います。
平面図は、こちらをごらんください。
⇒ インパクトのある平面プラン

個性のある壁面ハンガーバー

個性のある壁面ハンガーバー

壁面固定式ハンガーバーの外観図と、その詳細図です。

展開図では、「C展開図」の面です。
こちらを参照してください。
⇒ 無機質な素材が目を引く展開図

デザイン的にも面白くて、とてもよい造作什器だと確信します。また、作図も上手く収められていて感心です。

まあ、この程度まで描ければ合格点をあげたいところです。

ステージにも間接照明を設置して、ムードを助長するあたりは流石です。
何にでもいえることは、ちょっとした工夫が好感度アップの秘訣かと思います。如何ですか?みなさんは。

ハンガーバー、断面詳細図の拡大です。

個性のある壁面ハンガーバーの断面詳細図

これなら、よく分かるでしょう。

もともとは、ハンガー・バーのみで描いていたのですが、追加でフェイスアウトハンガー機能のリクエストが来ました。

ところが!

図面修正です!(やだー)
おまけに、ややこしい可動式ときました。

個性のある壁面ハンガーバーの修正図

これは納めが難しく、さすがに考えさせられました。
とても時間はかかりましたが、しっかり描いたつもりです。 

仕上げは、オールスチール黒皮のブラッククリア仕上げですが、実際にハンガーとパイプが接触するところは心配です……..。 
きっとはげるでしょう。

ですから、ハンガーバーの上部に5mm角のステン棒を取り付けるよう指示しました。

おしゃれなアンティーク壁面什器

おしゃれなアンティーク壁面什器

この什器は、この婦人カジュアルショップではかなり、奇をてらった什器のようです。

フォルムは、それほど奇抜ではありませんが、ロンドン市内にあるアンティークの家具屋さんなどに置かれている家具ををそのまま模倣したようです 。

とにかく、カラーリングが凄かったようです!

この什器も、このショップの個性と言えば、個性です。デザイナーさんは、センスが良いな〜なんて感じましたね。

無機質な店舗環境とは対象的に、アンチークなフォルムや奇抜なカラーリングを持つこの什器での違和感は、かなり印象的です。

本体と面材を組み合わせ、オイルステンふき取り加工でアンティークさを表現しています。そして、そこから様々なカラーリングを施すのです。

かなりの、目新しさはありますね! 

棚ガラスは、ちょっといただけませんが、什器への照明効果を考えると仕方のないことでしょう。 

棚の可動は、側板にダボを取り付けました。(ちょっとピッチが狭いかもしれません)

ちょっと気になるのは、ガラスワイドですが、t=8mmなら大丈夫でしょう。

尚、什器下部にはストックを設けました。こちらも棚の可動は、ダボです。 

アンティーク壁面什器の平断面詳細図

上の画像が、平断面詳細図です。
理解できますか?

最後に、什器断面図の拡大バージョンを添付しておきます。
頑張ってお勉強してください。

アンティークな壁面什器の断面図

ちなみに、展開図では「C展開図」と「E展開図」で表現されています。

参照していただく展開図は、こちらです。
無機質な素材が目を引く展開図

オーソドックスなストックの建具

オーソドックスなストック建具

店内奥、ストックの出入口の建具図です。
平面図で確認いただければ、すぐにお分かりかと思います。

特に詳しく説明することはありませんが、建具って多く知っている方が助かることが多いです。

アンティークな壁面什器が、ちょうど同じ壁面に配置されていることから、 この建具関連も壁面什器と同じニュアンスでのデザインを施したというだけです。

仕上げももちろん同仕様です。 

さて、建具についてですが面材が付属している以外は、ごくごく一般的な建具だとお考えてください。 

作図的にも至ってシンプルなものであって、建具図面を描くに当たっては、基礎的なものですのですから、是非自分のものにしてください。 

ストック建具の、平断面図です。

オーソドックスなストック建具の平断面図

基本の建具の描き方を覚えると、本当に重宝します。

アレンジすれば、様々な建具図の作図ができます。
しっかり覚えてくださいね!

オーソドックスなストック建具の縦断面図

こちらは、縦断面図です。

展開図では「E展開図」。
アンティークな壁面什器の左側にありますので、ご確認ください。

参照していただく展開図は、こちらです。
無機質な素材が目を引く展開図

インパクト大!プランターディスプレイ什器

プランターディスプレイ什器

では、この店舗の中心部にあるプランターを囲むディスプレイ什器です。

ビッグツリー(擬木)を囲む、DSPエリアになります。
中心部とはいえ、ここはやはりファサードのディスプレイ什器と解釈しましょう。

全くの固定什器ですから、デザイナーさんも思いきったことをしたと、今では感心するばかりです。

ステージとHGPとの組み合わせで、演出エリアと説明しましたが、ある意味、即売場という考え方でも良いと私は解釈しています。

ステージでは、商品を規則正しく並べて陳列しても良いし、商品を広げて、ディスプレイとしての訴求も兼ね備えても良いと感じます。

HGPの方は、ボリュームで売るというよりも5〜6点ぐらいの商品を、さりげなく掛けるといいでしょう。
尚、通路面から見えるHGPに掛ける商品は、着装感を演出するとより効果的でしょう。 

この什器は、かなり奇をてらったものと考えますが、ショップイメージとしてのインパクトは十分です。 
そして、ショップ内の配置的にもってこいの演出エリアだと考えます。 

仕上げは、モルタルエージング仕上げですので、表面は「ザラザラ」していますが、商品に傷つけないように接する面は、金ゴテ押さえをしています。 

 部分詳細図も載せておきます。

プランター什器の詳細図1

以下は、床固定を表現した詳細図となりますが、実際はアンカーは却下されるでしょう。

プランター什器の詳細図2

この什器は、汎用性があるとはいえませんが、納めの仕方並びに、アイデアを自分の引き出しのひとつに入れておいてください。

シンプルな機能を備えたレジカウンター

レディースカジュアルショップのレジカウンター

見た目は、このショップの顔となる中央の大きなプランターと同仕様で仕上げていますが、機能的にはごくシンプルな作りになっています。

さて、このレジカウンター什器の外側については参照図で理解できるでしょう。

機能面に関しては、上段から、抽出、可動棚となっています。
全くもって、一般的であり基本機能を備えたレジカウンターといえるのではないでしょうか。 

レジカウンターの断面図と、部分詳細図も添付しておきます。

レディースカジュアルショップのレジカウンターの詳細図

先ほども言いましたが、使いやすい一般的な機能です。

ただ、注意点がひとつ。
外面がモルタル仕上げとなっているので、木仕上げの部分との接点がちょっと難かもしれません。

今思えば、何らかの見切りを入れれば良かったと反省しています。 

では、部分詳細図です。

レディースカジュアルショップのレジカウンター詳細図2

最後に、レジ台には必要とされる機能が多くあります。
ですから、普段からチェックと自分なりの整理をしておくととても便利です。

多くのレジ台を知ることで、きっと仕事を早く消化できると普段から感じています。

シンプルなシングルハンガーラック

レディースカジュアル001のシングルハンガーラック

レディースカジュアルショップ001は、この什器で終了です。

最後に、こんなシンプルで取り柄のない別注のシングルハンガーラックで終わるのも何ですが、最後までお付き合い感謝します。

このショップのイメージで考案されたとはいいますが、あまりデザインリレーションは感じませんね。

デザイナーさんも、ここまで来ると疲れが出たのでしょうね。だって脚もとのデザインは、どう見ても感心できません。(ごめん!)

後にフェイスアウトが出来る備品の図面を頼まれましたが、このハンガーに掛けるとちょっと不安定になりそうなので、私的には断りたかった。

しかし、そうも出来ないのでスケッチ(資料なし)を送ったような・・・・。
いずれにせよ重心をもう少し後ろにすれば良かったように感じます。。

レディースカジュアル001のシングルハンガーラック詳細図

上の画像は、詳細図・・・。
といいたいところですが、あまりたいしたことはありません。
でも。とりあえず載せときます。

最後にひと言!

クライアントというものは、非常にわがままです。 
図面が仕上げってから「あれが欲しいとか、これを付けてくれとか」言ってきます。

しかし、我々の仕事はそれにどう対応するかが勝負です。
ただ、注意すべきは全ていいなりになると、もう大変なことになります。 

ですから私は、事前に確認事項をまとめた資料もって打合せに望みます。 
そして打合せのなかで、しつこく「ああやこうや」と言って確認を求めます。 

しかし、どうしてもというときは出来るだけクライアントの要望は答えるようにしてきました。
みなさんも、しっかり資料を読み込んで、事前に質疑など確認事項をまとめておいたほうが、よいかもしれませんね。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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