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高感度なアイテムを揃えたレディースバッグショップの図面事例-2

レディースバッグショップ、続いては壁面造作什器のご紹介です。

平面図に記されている什器No.で、位置関係を確認しながらお読みください。

不規則なグリット構成の壁面什器の外観図と断面図

☆什器No. F-2

この壁面什器は、不規則なグリットで仕切られています。

このグリットは固定ですので、必ず商品サイズの把握が必要になります。
陳列方法のパターンも、考えながら決定しなければなりません。
縦、横のバランスも重要ですので、安易に設計はできませんね。

又、不規則なグリットだけに売場サイドでも頭を悩ますかもしれません。

でも、大小様々な商品で、動きのあるディスプレイ演出ができる什器でもあります。

売場のコーディネイターの腕次第で、見え方ががらっと変わってしまうので、必ず事前協議をする事が望ましいです。

☆什器No. F-1

順番が前後しましたが、F-2什器の左隣にある壁面什器です。

F-2什器と違い、ダボ孔式の可動棚になっていますが、基本的には、F-2什器とほぼ同仕様、同機能です。

主に、インテリアグッズの小物類が飾られるようです。
妻板にガラスが使用されているところは、柔らかさが感じられますね。

では、F-2什器の断面図を添付します。

ミラー貼りの建具内は、ストックスペースになっています。

什器の腰部分にもストックがあるので、ガラス扉にしてディスプレイスペースとして活用しても良かったのではないかと思います。
ガラス扉の中に飾られていると、高級感も増しますからね。

でも、雑貨を扱うショップには、ストックスペースがたくさん必要なのかもしれませんね。

最後に、A断面図に描かれている垂れ止めの補強金物の図面も添付しておきます。

大きな家具には、こういった補強用の金物が必要です。

狭いスペースを上手く生かした固定ガラス棚の外観図

☆什器No. F-3

この図面は、平面図の向かって右側に狭くなった壁面の固定ガラス棚の外観です。
C展開図で表現されているところですね。

本来ならば断面詳細図があるべきですが、この時点ではまだ作図していませんでしたのでご了承下さい。

什器を設置するにもかなり狭い所なので、小物等のディスプレー用として固定ガラス棚を取り付けました。

丁度L型になった壁面で、ガラスも同様にL型にしたい所ですが、収め的な問題で分ける形になっています。

この手法は時計や眼鏡ショップ等でも多用され、システム壁面でも可能ですね。

ガラス棚固定部の詳細図を、拡大しておきました。ご活用ください。

ショップの存在感をアピールする光壁の外観図と断面図

☆什器No.F-4

ショップのファサードで、存在感を大きく向上させている光壁の外観図と断面図です。

構造的には行灯サインやコルトンサイン等と同様なのですが、2点程注意してほしいことがあります。

まず1点目。
図面上ではガラスが1枚づつ、L型に取り付けられています。

この場合、大判のガラスを使う事となりコストが数倍に跳ね上がります。
又、これだけのサイズのガラスとなると搬入経路の事も考えなければなりません。

結果的にどこかでガラスを分割しなければなりませんが、ファサードの見せ場となっている箇所なので、デザイナーとの協議が必ず必要です。

次に2点目。
それは、照明器具のメンテナンス方法です。

基本的に裏面からメンテナンスを行うのですが、問題は柱面の照明器具です。

現在ではLED照明という、ほぼメンテナンス不要な器具があるので器具自体を換える方法も考えられますが、この頃はエースラインなどが主流の時期でしたから・・・。

結果、残念ながら施工時に立ち会う事が出来なかったので、どう対処したかが見れていません。

また現場に行く機会があった時にでもご報告致します。

最後に、部分詳細図の拡大もごらんください。

光壁前グリット什器の外観図と断面図

☆什器No.F-5

先ほどご紹介した、光壁前に取り付けた壁面グリット什器です。

この図面を作図した時点では、まだ光壁との収め方を決定していなかったので断面図が光り壁前で止まっていますが、実際には光壁内部の壁から持ち出し金物で固定しています。

背面が光壁なので、グリット什器の仕上げを補色に近い色の濃い木目の化粧板仕上げにして、よりグリット什器が浮き出るようになっています。

グリットの仕切り位置も、すでにご紹介した壁面什器と同様に各段をずらして統一した意匠にしています。

※こんな感じに出来上がったようです。

ちっちゃ!
(ちょっとアングルが悪いですが・・・)

レジバック壁面什器の外観図と断面図

☆什器No.F-5

この什器は、レジバックにある壁面什器です。
天井の高さが3300mmあるので、天袋の高さも1700mmになっています。
脚立に乗らなければ、上部まで届きませんね。

また、1700mmもの扉を開け閉めするには女性にとって大変な作業になってしまいます。

存在感あるレジバック壁面什器で与えるインパクトとしては申し分ないのですが、やはり機能的な面も考慮して天袋の扉高さを低くし、底目地加工で上部をFIXにする工夫も欲しい所です。

ニッチなスペースを利用したラッピングカウンターの外観図と断面図

☆什器No.F-5

この図面は、レジ台と壁面什器の間に出来たスペースを上手く利用した、ラッピングカウンター図です。
さらに、ラッピング用品をストック出来る可動棚まで取り付けています。

この結果、ラッピングカウンターを省スペースに収める事ができ、乱雑になりがちなラッピングのスペースがスッキリしているのが分かりますね。

狭いスペースを有効活用して、見せるべきでない所を隠す工夫もされている図面だと言えます。

このラッピングカウンターの省スペース化によって、先ほどご紹介したレジバックがより際だってくる事にも繋がります。

以上で、壁面造作什器は終了です。

次回はレディースバッグショップ、各単品什器のご紹介です。

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