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2つのブランドで構成された百貨店平場のキッズショップ〈環境図編〉

今回から、キッズショップの図面事例を行っていきます。
百貨店の平場に、2ブランドで構成されている図面事例です。

柱廻りを特化させた平面レイアウト

まず、平面図をご覧ください。

あっさりした図面で申し訳御座いません。別に、手抜きをしたわけではないのです。
この程度でクライアントに理解して頂ける内容だったので、あえて細かく手を入れてはいません。

今回は、特に造作物は構築していません。売場自体、全て什器構成で考えられた内容です。
柱廻りのみ、造作っぽい什器になっています。

残りは、移動可能な単品什器の構成です。
単品什器は、後でご説明しますので什器番号を付けておきます。

キッズショップの照明計画

キッズショップ、天井伏せ図の事例です。
照明計画を示したものです。

まず、ブルーでカラーリングされたカ所にお気づきでしょう。
この基本照明は、出展者側の工事ではなく百貨店側での対応でした。ベース照明ともいいます。

残りの照明(重点照明)は、内装側で対応します。
ちょっと少ないような気もしますが、基本照明の照度がしっかり取れていたのでしょう。

尚、この図面では見にくいので、器具リストを拡大しておきました。

素材とカラーでブランドを差別化した展開図

次に、展開図の事例です。
これも平面図同様、柱廻りのみであっさりしてますね。

この物件に関しては、ショップ全体の展開図は作成していません。
平場で壁面がなく、ほとんどが移動可能な単品什器で構成されているため、全体の展開図が必要なかったのです。

この売り場は、2本の柱でブランドを分けています。
こちらのキープランで、位置を確認してください。

それぞれが、素材とカラーリングで差別化しているのが理解できるでしょう。
見せ場と売場とが、明確に表現されています。

柱巻きのほとんどが、システム(スリット)で構成されているようですね。
全て造作什器のように見えますが、一部は可動什器になっています。

百貨店では、このような形態でのショップ作りが多いように思われます。

各ブランドの柱巻き什器断面図

この作図は、各ブランドの柱什器の断面図を表しています。
展開図を参照すれば、ご理解いただけるでしょう。

本来は什器図が必要ですが、チェーン店のためマニュアルがあるということもあって手を抜いています。

機能的には、シンプルですね。
什器背面にスリットを取り付け、上部ではフェイスアウトハンガーを取り付けています。
下部には、棚構成で商品を陳列しています。

キッズショップの場合、ハンガー及び、棚の位置取りは、洋服の丈に注意ください。

環境図編は、この図面で終わります。
次回は什器図編です。

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