今回は、2ヵ所に設置されたフィッティングルームをご覧いただきます。
この記事では、「FR」と表現させていただきます。

この店舗のFRには、他ではあまり見かけない機能が施されています。
コーナー部に設けられたり、FRの壁面を上手に利用したりと、空間の使い方のアイディアが素晴らしいと思います。

まずは、位置確認をしてください。
VMDが明確な平面プラン

効率が良いコーナー部に設置されたFR

コーナー部に設置されたフィッティングルーム

このFRは、コーナーを上手く使用した参考例とも言える内容です。

コーナーでの使いにくさは確かにありますが、内寸法(1350×1350)をしっかり確保したので安心です。 

内部のミラーは全面貼りですが、巾木が無いのはちょっと残ですが、お客様にとっては、自分の正面とサイド面が映し出されるのでさぞかし満足でしょう。

また、このFRにはいろいろな機能も満載です。

FR内部には、当たり前にハンガー掛け、手摺りが取り付けてありますが、そこに嬉しい機能がもう一つ追加されているのです。

フィッティングルーム内に備え付けられたフェイスカバー付テーブル什器

それは、フェイスカバーが収納できる小テーブル什器が設置されていることです。フェイスカバーとは、試着のさいに商品に化粧やその他が着かないようにするものです。
時計やピアスなどの小物が置ける、テーブルも試着時には便利ですね。

過去にもこのような機能は、まれに見ることがありました。
しかし、ここまで完璧な什器はほぼ見ていないと言っても過言ではないと思います。
そして、このようなちょっとした気配りは、きっと明日のお客様に繋がりますね!

さて、作図的なことをちょっと!

難しくないとは思うこの図面にも覚えておきたい箇所があります。
それは、以下の作図を見ればお分かりでしょう。

フィッティングルームの建具戸ミラー詳細図

上の画像は、FRの建具廻りと内部壁面のダイレクトミラー貼りの詳細図です。ご理解いただけますか?

どちらも大切な収めなので、しっかり覚えておいてください。
特に建具のハンドル取り付けがインロー式での収めなので、これについては特に意識して理解してください。

什器をドッキング、有効活用のFR

什器をドッキングさせたFR

こちらは、ごく一般的なFRですが、やはりコーナーでのFRよりもゆとりがあってお客様には楽に試着していただけます。

FR内寸は、1380mm×1300mm 。
大人の女性をターゲットにしたショップでの、標準的なサイズといえます。
また、手摺り等も設置されていますので、年配者の方も安心して使用できます。

FRとしてこれ以上の説明はありません。

が、
FR出入り口建具横にベルト掛けを設けているのです。
これはとても上手い手法だと思います。

こちらが、そのベルト什器です。

フィッティングルームの壁面に設置されたベルト什器

ちょっとしたスペースに、気を配った感じがしますね。
試着の時に、店員さんのお勧めでベルトを同時購入して頂く可能性もあります。お客様の気持ちをくすぐる気がします。

ベルトという商品が小さいとはいえ、これってデッドスペースの有効活用です。また、間接照明を取り付けることで必ず目に入るというテクニックも憎いと感じます。

度重ねでの設計で、こういったアイデアが必ずしも生まれるわけではありません。着眼点を持って店舗に接してると、あるときひらりとアイデアが浮かぶものす。

これも、普段から店舗設計者としての精進でしょう。

尚、ここにもコーナーFRと同じ仕様のフェイスカバーが収納できる小テーブル什器が配置されます。
確認のために添付しておきます。

一般的なフィッティングルームに取り付けられたフェイスカバー付テーブル什器

今回のFRの事例は、形状の違うふたつのタイプを見てきましたが、理解されましたか? 
おそらくFRに関しては、特殊な機能を除いてこのふたつのパターしかありません。

ですから、今回の店舗事例をよく読んでいただき、理解されることを強くお勧めします。

デザインランキングに参加してます。
応援お願い致します!

↓ ↓ ↓

デザインランキング