今では、何件ほどあるんだろうと感じるコーヒーショップです。
今回ご紹介するこのコーヒーショップも、全国に何百店舗も展開するお店です。当時(2002年)に手掛けた初期の頃の図面集です。
分煙室をを設けた平面計画
この当時からだったでしょうか、コーヒーショップでたばこが吸えなくなったのは。今では全てのスタイルが浸透しました。
平面計画としては特に大きな欠点はありません。立地条件も良かったように思えます。大型商業施設の一画に設けたショップだけあって、お客様の集まる場所としてホールあり、環境的には申し分ない場所でした。(図面右側)
ですから、ちょっとしたテラス風を感じてもらおうとプランしました。そして、図面上側にも出入り口があります。確認してください。これについては、施設閉店時、開店時前以外でも、利用して頂くために設けたエンタランスです。
デシャップカウンターも、どこからでも目視できる場所を選びました。後は、やや狭い事務所と厨房です。また、空間の変化も、マニュアル通りに進めました。
こう見ると、分煙室って結構な広さがあったんだって感じます。今では考えられませんね。後は。トイレが厄介でした。狭すぎますね!ひとつにすれば良かった。
演出照明はこの程度で良いでしょう!
基本照明が無いので天井計画(配当計画)は、わりとすんなり進みました。私は配当計画するだけで、後は照明器具メーカーにお任せします。その方が旨くいくからです。餅屋は餅屋って言いますから。
後は、メーカーさんからあがってきた図面を、チェックの後添付するだけです。昔は一人でコツコツ描いていましたが、照明には様々なことがあります。
例えば、照度(色温度)などですが、私の専門では無いので、あるときから、しなくなりました。後、図面の右上に描いてある断面図は、天井角に入る間接照明取付けにあたる作図です。
マニュアル通りの床計画
床図については、マニュアル通りだったので単純作業で、ただ描くだけで問題なしです。3店舗も描けば品番なんかも覚えます。(笑)
しかし、床の見切りはきっちりと描いておきます。こちらもそれほど時間の掛かる作業ではありません。左上の作図がそれです。
カラーリングを控えめにした展開計画
図面には立面図と書いてありますが、普通は展開図の方が正解です。ですから、展開図という言い回しで進めます。まず、説明の前に以下の展開図を読み取ってください。最初が肝心です。
A展開図〜C展開図が表現されていますが、全てショップ外側からのビューです。A展開図は、ホール側からです。テラスの雰囲気感じます?
B展開図とC展開図は、エンタランスの面を表現してます。ここには、自動ドアや分煙室が読み取れます。カラーリングは多くはせず、ウォーム系で統一した中で、えんじっぽいカラーをインパクト色としています。
尚、展開図を明確に指示するために、右下のキープランを貼るのは通例です。
以下に描いた作図も、仕様については同仕様です。キープランを見ながら各展開図を読み取り、『これは良い!』と感じた箇所は、自分のモノのにしてください。そして、アレンジしてください。
このショップは、デシャップカウンターが見せ場です。もちろん、セルフですので目立たなければなりません。ここには、前述したインパクトカラーが必要です。ですから、2色程度のカラーでまとまります。
マニュアルではありますが、大変勉強になりました。これが最初の飲食店の仕事でしたね。その後は、かなりの飲食店の設計をしてきました。
インパクトカラーが2色。竣工時はかなりデシャップカウンターが目立ちましたし、存在感もありました。それに格好良かった。
今ではどのようなマニュアルに変わったかは、知りませんが当時のコーヒーチェーン店では、知名度はそれほど無かったが、やっぱり店頭サインとこのデシャップカウンターは、忘れることは出来ませんね。
記憶では、5店舗目まで図面を描いていたような気がします。
次回は、このショップのコーナーエリアの詳細図を進めます。図面がかなり過去のモノなので、作図精度は期待でき対しないでください。それではよろしく!
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