ショッピングモールなどへ行くと必ずといっていいほど、目にするショップで、酷くなると2〜3店舗は出店してますね!
今回は、そんな本格的なコーヒー専門店の作図集をご紹介しましょう。大きくなくかといって小さくも無い効率的なショップです。
顧客獲得のために旨く考えられた効率的な平面計画
この平面図を見ると、まず感じることは『上手い!』です。まぁ、広いと言えないこの空間を使って素晴らしくレイアウトされていることです。
無駄が無く、どのエリアをとっても合理的に処理されています。
まず、厨房位置が良いのと、ファサードから客席へのアプローチなどは通路も余裕があって、入りやすさを感じます。ショップは狭くはありませんが、ある意味入りやすく出やすい店とも言えます。
テーブルセットの配置も当を得てますし、ファサード辺りはパラソルなどを配置して、安らぎムードを助長させる装置も意識しているようです。
厨房右サイドのボックス席は、必要では無いかもしれませんが、4〜5人での入店客にとっては、嬉しいスペースとも言えますし、落ち着きます。
この時点(平面図)では、理解しがたいと考えますが展開図を見ればそれが理解できると思います。
尚、以下に天井計画図を添付していますが、特に意識しなく良いので目を通す程度にしておいてください。ただ、適した色温度を反映させた天井計画だと思います。
ちょっと不思議に感じたのは、図面左にデシャップカウンターの断面図があったことです。きっと紙面が無かったせいかもしれません。ここは意識して見ておいてください。(この図面蓮タフが描いたんですが、だれ??)
この厨房区画図は基本の基本です!
厨房区画図ですが、ここは特に難しくありません。しかし、作図初心者の方にはちょっと厄介な作図となるでしょう。
センターには、側溝が設置されそこからGS(グリスストラップ)へと続きます。これについても基本的なモノなので意識しておいてください。
以下の作図は、必須でもあってこの防水区画の断面詳細図が描かれています。何処の断面図かは平面図を参照してください。飲食店を設計するならば、必ずと言って良いほどこのての図面は出てきます。
ですから、しっかり理解しておいた方が良いでしょう。
この作図については、改めて解説しますのでここでは割愛します。ご容赦を!
電気関連図
以下の厨房内に設置されたコンセント図です。普段はほとんど描くことはありませんが、最終のまとめとして、電気工事業者さんから頂きます。特に必死にならなくても良いのですが、知識としては付けておいた方が良いでしょう。
私は、特に勉強はしていませんが、長年の経験で覚えたことも多々ありました。今回はザクッとした感じで目を通しておいてください。
ナチュラルで癒やしを感じる展開計画
それでは、展開図を説明していきます。
図面左にあるキープランを見てください。描かなければならない展開図を平面図でその方向を示してますので、どの方向の展開図なのかを理解してください。
まず、A 展開図、B 展開図、C 展開図が確認できますので、前述した平面図の方向指示と照らして見てください。理解しやすいと感じます。
A 展開図は、このショップのファサードを描いていますが、パラソルが効いてますね!それにこのパラソルエリアだけチェアーが違うのに気づきましたか? 私はゆとりを感じましたね。
また、ファサードですからサインも必要です。店頭ボーダーにサインが入ってます。気になったのが既存ボーダーと書かれ得ますが、ひょっとしたら『居抜きの』店舗かな?
次に、B 展開図です。ここにはデシャップカウンターが見えます。ここにはカウンター用のチェアがありますが、ここには、チェアは必要ないかもしれません。だって、落ち着きを感じられない!
C 展開図については、モール入り口付近のガラスウインドウが見えますが、このウインドウは効果がありますね。お客様へのアプローチの一環です。その他、特に記することありません。
D 展開図、E 展開図、F 展開図、F 展開図を描いています。
特記することは、特にはありませんが、良いムードだと感じたのは、E 展開図、F 展開図です。というのも、両展開図もファサードを描いているのですが、とても開放感を感じて良いですね。
私が好きな、『健康的な空間』です。D 展開図などを見ていると、落ち着きや、安らぎのムードが漂ってます。また、壁面照明ブラケットも良いですね。
以上が、コーヒー専門店の店舗環境図となります。次回はこのショップで使用した什器群を紹介したいと思います。楽しみにしておいてください。
デザインランキングに参加してます。応援お願い致します!
↓ ↓ ↓
デザインランキング