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商品の陳列を優先したメンズショップの店舗事例〈什器図編〉

環境図編に続きまして、メンズスーツショップ什器図編のご紹介です。
環境図編は、下記からご覧いただけます。

フェイスアウトとスリーブアウトで見せる定番什器

 では、この柱巻き什器からのご紹介です。

上部の幕板を、抜き文字サインにしています。
図面中央の断面図を見て頂くと、棚下照明を使いサインを光らせているのが分かります。

この棚下照明は、幕板の直下にあるフェイスアウトハンガーに掛けている商品を照らす照明とを兼用しているのです。
しかし、サイン面への方向にはやはり光量が少なくなってしまっています。

柱巻き什器としては十分な機能を備えているのですが、もう少しビジュアル的な演出の工夫を加えて、より訴求力ある什器にする事も考えられますね。

パーツの組み合わせが自由にできるシステム什器

この什器図は、一般の売場で最も多用されているシステム什器です。

パーツの組み替えが何通りもあるので、この売場に限らす様々なところで使われています。ただ過剰に配置すると売場自体がチープなイメージになってしまうので注意が必要です。

こういったシステム什器は、基本的に細いスチールフレームで構成されている事が多い什器ですが、このように太いフレームにする場合があります。

今回は、存在感を挙徴するために、あえて太いフレームにしました。ただし、売場のイメージに合う事が大前提です。覚えておいて下さい。

ストック機能をもつネストテーブル

この売場でアイキャッチの什器として設置した、ストックボックス付きのテーブル什器です。

ネストテーブルは、同じフォルムでサイズ違いにしているのが一般的で多く見られます。
今回は、小さいテーブルを可動式ストックボックスに変えてみました。

メリットとして、可動式ストックボックスにする事で、商品の補充が容易に出来きることです。
逆にデメリットとしては、誰もが動かせるので乱雑な状態になってしまう恐れもあります。

対処法として、図面中央の断面図で表記しているように、テーブル什器の下部フレームに1本パイプを通して可動式ストックボックスのストッパーとして使用ししたのです。

又、ストックボックスのキャスターも一方向のみに移動するキャスターを使っています。乱雑になりがちなストックボックスの位置を、ある程度固定化しています。

段差をつけたT字ハンガーラック

このT字ハンガーラックは、前後のハンガーに段差を設けています。
この段差によって、従来のT字ハンガーラックよりも商品の見せ方がより見やすくなってきます。

又、可動する支柱を1本ではなく、2本にしてそれぞれの高さを変えてディスプレー出来る段違いハンガーラックもありますね。

この場合、支柱のサイズが太くなるので若干この支柱が目立ってしまう所が難点です。

この段違いT字ハンガーラックでの段差は150mmの設定ですが、だいたい150mmから250mmの間の寸法が妥当ですね。

この記事をもって、メンズスーツショップの事例は終了です。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

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